52: ◆JdP.BncS3o[saga]
2017/08/04(金) 05:35:44.44 ID:3EYfa703o
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23合目 ヴァンガード
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「実はここなちゃんに先導してもらってました」
ひなたに精一杯気持ちよくなってもらいたいと思い、思い切ってここなちゃんに相談したら全面的に協力してくれることになった。
「あー、そうだったんだー。あおいにしてはうまくいきすぎだと思ったのよねー」
「むっ、失礼な」
「うそうそ。でも普通に考えれば見張りひとりじゃ無理でしょ。上から来る人を見つけてもどうすればいいのかわからないし、それでも大丈夫っていうから何かおかしいとは思ったけど」
「安全を確保しながらスリルを味わってもらうのが大事ですからね〜」
「あ、ジェットコースターみたいなものか!」
「なるほど」
「っていうか、ひなたさんそこまでおかしいと思いながらもあおいさんの言うとおりにしたんですね」
「まあ、私はなんだかんだであおいを信じてるから。もし誰かに見つかっちゃっても、あおいの言う通りにした結果なら後悔はしないよ」
「ひなた……」
「ただしそうなったら仕返しにあおいを裸にして商店街引き回しの刑ねー」
「ひどい……」
「それじゃご褒美になっちゃいますよ〜」
「ならないよ!ここなちゃんは平気かもしれないけど」
「いえいえ平気だなんてとんでもない、私は恥ずかしがり屋さんですから」
「えっ?」
「露出プレイなんて恥ずかしくなかったら楽しいわけがないです」
「それはいえてる」
「するとやはり慣れか……ここなちゃんは露出歴長いの?」
「そうですねー、でもせいぜい5年くらいですよ」
5年前って……ここなちゃんいま14歳だよね?
「ここなちゃん昔一体何が……」
「秘密です。それより多峯主山行きませんか?人気がなくて露出し放題の場所があるんです」
甘い誘惑につられた私たちは、ここなちゃんの案内でとんでもない場所に連れていかれることになった。
「多峯主山にこんな道が!」
「本当にこの岩場降りるの?」
裏ルートもいいところの謎の道をどんどん進んでゆくここなちゃん。
切り立った崖の下でようやく立ち止まった。
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