121:駆除屋さん
2017/08/16(水) 15:54:04.16 ID:4CwZHvZcO
程なくして、住人がやってきた。
白い袋を持っている。
もごもごと小さく動いているのが分かった。
中からは
「出すのだ...。暗いのはもう嫌なのだ...」
などと聞こえる。
アライさんは確信した。
袋の中に入れられているのは自分の子だ。と。
アライさん「お前!早くそこからアライさんの子どもを出すのだ!」
住人「命令すんなよ。しようと思えば今ここで、お前の目の前でこいつの首を落とせるんだぜ?」
そう言ってナイフを取り出し、形からしておよそ首のあたりに刃を当てる。
アライちゃん1「ひっ...!怖いのだ...。もう痛いのは嫌なのだ...」
感触で分かったのだろう。
首に当たっている硬いものは、自分に危害を加えるものだと。
アライさん「やめるのだ!アライさんの子どもに痛いことしないで欲しいのだ!お願いなのだ...」
住人「...............」
住人は何か考える素振りをした後、袋に入ったままのアライちゃんをアライさんの膝の上に乗せた。
扉が開く音がし、足音が遠ざかっていく。
どうやら何処かへ行ったようだ。
アライちゃん1「おかーしゃん...?」
袋を被せられたままだが、匂いで分かったのだろう。
アライさん「そうなのだ!お前のお母さんなのだ!」
出来ることなら両腕を使って抱き上げたいが、それはできない。
子供の体に顔をうずめて、今出来る精一杯の愛情表現をする。
アライさん「そうだ!他の子どもたちは??」
辺りを見ると、呑気にスヤスヤと寝息を立てていた。
アライさん「起きるのだ!お母さんなのだ!」
209Res/93.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20