男「アライさん虐待トーナメント?」
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166:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 18:15:28.93 ID:Tvf18hCS0
大学生と知り合ってから10日ほど経った日、男はアライさんを捕まえに山に来ていた。
大分気温が下がり、吐く息は白い。あと半月もすれば雪が降り出す時期である。

男の仕事のスケジュールもあわせると今年最後のアライさんを捕まえる機会だ。この機を逃せば来年の春まで
アライさん虐待がお預けになってしまう。それ故できれば成体のアライさんを捕まえたい、と男は考えていた。

しかし今回は待てども待てども罠にアライさんは掛からない。日が落ちるのも早くなり、気温もさらに下がってきたので
次に見にいってダメなら残念だがあきらめよう。

男は期待して最後のチャンスに賭けたが、空振りだった。ため息を吐きながら引き揚げる準備をし、車に戻ろうと歩きだした。
戻る途中の落ち葉が溜まっている場所を通ろうとした時、足元で何か動いた。

男は驚き、罠を置いて急いでその場から離れた。そして遠巻きに様子を伺うと、何か小動物のようなものが動いているが
落ち葉が邪魔でよく見えない。しかし罠を回収しなければならないので、男は鉈を手にして慎重に近づいた。

罠の近くで黒いものがモゾモゾとしていたが、よく見ると一番小さいタイプのアライちゃんだった。男は周りを警戒する。
このアライちゃんが迷子だとすれば、近くに子供を捜しに来た親のアライさんがいるかもしれない。

しかしアライさんの声や足音のような音は聞こえず、風に吹かれた木の枝や落ち葉の音しかしていない。
今はまだこの周りにはいない様だ。

どうする?このアライちゃんをこのまま連れ帰ってもいいが、うまく使えば親のアライさんをおびき出して捕まえられるかもしれない。
だがもう今日は時間がない。………考えていても仕方ないのでとりあえず何か聞き出そうとアライちゃんに話しかける。

男「アライちゃん、こんな所でどうしたの?お母さんは?」

アライちゃん「にんげんしゃん?にんげんしゃんなのらぁ?」

男「ああ、人間だよ。お母さんと一緒じゃないの?」

アライちゃん「おかあしゃんってなんなのら?」

男「あー……ママって言えばわかる?」

アライちゃん「ままならアライしゃんをのこしてどっかいったのらあ」

男「いなくなる前に何か言ってなかった?」

アライちゃん「うー…。いまおもいだしゅのらぁ……。アライしゃんがもどってくるまでここでまつのらって

いってたきがするのらあ……」

男「どのくらい前に言われたの?」

アライちゃん「おひしゃまがてっぺんにいたころなのらあ」


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