273:名無しNIPPER[saga]
2018/03/28(水) 18:19:30.90 ID:nA7XTHUk0
アライさん「ちびがどれだけアライさんにとって大切か教えてやるのだ。……アライさんはとなりのとなりの山よりもっと遠い所で生まれたのだ。
優しくて聡明なお母さんに育てられたアライさんは姉妹の中で一番早く独り立ちしたのだ」
もしかしてアライさんの身の上話が始まる流れか?どうでもいい気もするが、アライさんの生態について何か分かるかもしれないからちょっと聞いてみるか。
おじさんの反応次第だが…。
おじさん「……それで?」
アライさん「一番早く独り立ちした優秀で有能なアライさんはしばらくしてちびを作ったのだ!ちびは三人産まれて、どれもアライさんに良く似た
かわいくて賢いちび達だったのだ」
おじさん「だった、とは?」
アライさん「それが…ちび達はすくすく育ってたけど、最初の寒い時期を越せなくてみんな死んでしまったのだあ…」
おじさん「それは残念だったねえ。原因は何?」
アライさん「あの寒い時期にあんなに食べ物が無くなるなんて知らなかったのだ…。ちび達を満足に食べさせてやる事が出来ず、
みんな細い棒みたいになって死んでしまったのだ…。そんな寒い時期でもアライさんを育ててくれたお母さんは、
やはりすごくて偉大だったのだとその時に気付いたのだ」
おじさん「お母さんの話はひとまず置いといて…その後どうしたの」
アライさん「その後またかわいいちびを二人産んだのだ!今度は失敗しない様に、寒くなる前に食べ物をいっぱいいっぱーい貯めておいたのだ!
山にある分だけじゃ足りないから、人間のナワバリに行って食べ物を拾ったりもしたのだ。アライさんが見つけた食べ物を人間が奪おうと追っかけてきて、
何度が捕まりそうになったりもしたけど逃げてやったのだあ。その時にお前ら人間はなんて野蛮な奴らなのだ、と思ったのだ。
そして今度はなんとか寒い時期を乗り越えられたのだ!」
おじさん「それが今連れてたアライちゃん?もう一人はどうしたの?」
アライさん「今回の寒い時期は前より長かったから、体があまり丈夫じゃなかったちびは寒さに耐え切れずに死んでしまったのだあ…」
確かに今年の冬は例年より気温の低い日が長く続く事がたびたびあった。人間が普通に生活する分にはせいぜい暖房費がかさんだり
野菜が高くなったりする程度の影響しかないが、野生のアライさん達にとっては命に関わる出来事だったであろう。
アライさん「でもちび一人だけはなんとか守り抜いたのだ。寒い時期さえ越せればちびが独り立ちするまではなんとかなるのだ」
生態について何か新しい事が分かるかもしれないと期待したが、結局分かったのはアライさんは相変わらず子育てに関しては
無策で行き当たりばったりという事だけだった。
アライさん「ふふん、どうなのだ?これだけ話せばちびがどれだけアライさんにとってかわいくて大事であるか、人間の頭でも理解できたのだ?」
おじさん「へえ、アライさんも苦労したんだねえ」
アライさん「そうなのだそうなのだ。アライさんは苦労に苦労を重ねてきてやっとここまでちびを育てあげたのだ。そんなアライさんを
箱に閉じ込めて嫌がらせするなんてひどいのだあ!アライさんがかわいそうだと思わないのか!?」
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