【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 23:30:49.18 ID:u1xI7N2CO
 スクリーンでは主人公のスパイが夜のビルに侵入しているところであった。そんなシーンのためかBGMは無音で緊張感を高める演出をしている。
 それを意識してか、晴の左手はゆっくりと静かに兎角の性器をクロッチの上から撫でていた。

 晴にピンクローターを渡されたとき、兎角の思考は停止したが代わりに本能が今日のデートがどのようなものになるのかを理解させた。
 つまりはこういう一日になるのだ、と兎角は甘い快楽の中思った。
 恥ずかしさはもちろんあったがそれでも喜びの方が上回っている。今与えられている快楽はいわば兎角達が望んだものでもあったからだ。普段なら恥ずかしさから断っていただろうが今日は罰ということで素直に受け入れている。
 もしかしたら晴達はそれを見越して今日のことを提案してきたのかもしれない。もしそうならこれほど嬉しいことはない。兎角は胸の中が甘い感情で満たされるのを感じた。

 ここでふと兎角は右肩に重さを感じた。晴が寄りかかってきたからだ。
 一見すると恋人が甘えているように見えるが実際にはそうではなく右手を自然に使えるような体勢にするためであった。
 晴は左手を股間に伸ばしたまま右手で胸を責め始めた。今日何度もしているプレイなだけあって晴は一発で兎角の乳首の位置を特定した。

「ん……っく」

 思わず吐息を漏らす兎角。晴はブラウスの上から乳首を爪で掻いているだけである。刺激は微弱であったがそれでも兎角の性的神経を刺激するには十分であった。
 晴はしばらくそんなプレイを堪能したのち、今度は兎角のブラウスのボタンを一つずつ外していく。
 もちろん兎角は抵抗しない。
 やがてボタンがすべて外れると晴はその身頃を丁寧に左右に開き兎角の胸元を露にした。
 今日の兎角は珍しく装飾の多い白のブラをしていた。晴のコーディネートである。
 晴は先程と同じように兎角の胸に指を這わすがこれが兎角にとっては想像もしていなかった刺激となった。

「んんっ……!?」

 晴はブラの上から乳輪の淵をなぞるかのように指を這わせているのだが、その際ブラの装飾の凹凸に指先が引っ掛かりそれが不規則な振動を生んだ。
 晴もそれに気付いたのか左手を止めることで兎角に胸の刺激だけに集中できるようにした。
 その効果は抜群で晴がゆっくりと三周円を描いたのちおもむろに乳首を摘まむと、それだけで兎角は今日何度目かもわからない軽い絶頂を迎えた。
 場所が場所だけに声だけはどうにか我慢して、その代わりに背骨が折れるのではないかと思うほどに大きく背を反らせて絶頂する兎角。
 そんな兎角を晴は満足そうに見つめていた。

 度重なる絶頂により兎角の頭はもうほとんど働いていなかった。
 しかし兎角の頭にはそれでも一つの確信があった。
 それはまだ終わりではないということ。もっと大きな絶頂が待っているということ。
 今日はもう既に数えきれないほどの性的絶頂をした兎角であったがそれらはすべて小規模ないし中規模の絶頂で、理性が飛ぶくらいの最大級の絶頂はまだであった。そもそもそんな絶頂は今まで経験したこともない。
 しかしながら今日は確信があった。
 そんな絶頂が迎えられる、晴が導いてくれる、一線を越えられるという確信が。

 先程の絶頂の波が一段落した頃、それを裏付けるかのように晴が兎角の耳元でささやいた。

「足、開いて……?」

「……!」

 兎角は一、二もなく足を広げた。


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