44:名無しNIPPER[saga]
2017/10/02(月) 02:02:20.43 ID:/elKJarW0
女「でもね……不安なんだよね」
俯いて呟いた、先輩。
不安。
今まで、先輩がそんな言葉を口にしたところを見たことがなかった。
いつだって明るくて、どこまでもポジティブで。
それが、先輩なのだと思っていた。
女「去年の話ってしたっけ? 私ね、去年も地区大会に出たの」
……そういえば、聞いてなかった。
部活全体の去年の大会の結果も、それより前の結果も。
マネージャー失格だ……なんて落胆しているわたしをよそに、先輩の話は続く。
女「去年から部内では一番のタイムだったから、すっごく期待されて。 私もそれに応えなきゃって思って、頑張って練習したんだ」
……そっか。
先輩の感じていたプレッシャーは、去年からずっとだったんだ。
女「でも……本番では、ダメダメだった。 あんなに練習したのに、結果はビリ。 正直、すっごく泣きそうだった。 でもその時の部長とか先輩たちが、プレッシャーをかけすぎてごめんって謝ってきて。 先輩たちは何も悪くないのに……これは泣いてる場合じゃないなって思ってさ」
俯いていた顔を上げて、辛そうな笑顔を浮かべる先輩。
そんな顔を見ていられなくて、思わず顔を逸らしてしまう。
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