鷺沢文香「アッシェンプッテルの日記帳」
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23: ◆ao.kz0hS/Q[sage saga]
2017/10/08(日) 00:23:46.02 ID:1nHzinqN0

脳天からつま先まで、稲妻に打たれたような衝撃が走りました。
そのときやっと、私はあの夜の真相にたどり着くことができたのです。(本当に愚鈍過ぎてぐぅの音も出ません)

あの夜の展開はたまたまなどではない。
美波さんが自分で引き寄せたのだと。
美波さんの振る舞いには目的があったのだと。

私に妙に口当たりの良いお酒を勧めたのも!
Pさんをベッドに寝かせようとする先輩方と言い合ったのも!
グラスを倒して酔ったアピールをしたのも!
寝姿勢だって!

それらは全て私とPさんを遠ざけ、自分とPさんを近づける為だったのです。
きっと私のPさんへの気持ちにだって気付いていたのでしょう。
全部、全部! ぜーーんぶ! 計算尽くだったのです!!


叩きつけられた現実に、私は微動だにできませんでした。
あれほど見たいと願った、身も世もなく愛し合う二人を前にしているのに、石化したように動けなかったのです。
二人の姿を見つめ、二人の愛し合う声を聞くだけ。
思考も感情も何も湧いてきません。私の中には何も無くなっていたのです。


ただ一つ。
私が今立っている場所が、幸福からは最もかけ離れた場所であることだけは、理解できていました。


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