2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 20:16:13.25 ID:ubwWHrg5O
「Pさんは、『呪い』を信じますか?」
暗闇が支配する空間で、彼女は俺にそう問いかける。
「呪い?」
「はい。呪い、です」
「いきなりそんなことを聞かれてもな……」
「教えてくれませんか。私、知りたいんです。Pさんのこと」
「そうだなあ。ゆかりがそこまで言うなら、なんとか答えたいけど」
「お願いします。だって、私……」
周囲を見渡しながら、俺は努めて普段通りのふるまいを装う。
景色だけ見れば、ここは毎日通っている見慣れた事務所。いつもと違うのは、電気がほとんどついていないことだけ。唯一俺達の周囲のみ、互いの姿が確認できるだけの灯りに包まれている。
そして目の前にいるのは、これも毎日顔を合わせている担当アイドル。なんてことはない、普段とそう変わらない光景だ。
21Res/21.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20