2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 23:32:30.73 ID:kdzcLd5s0
「50!」
「70!」
恐ろしい勢いで彼女の価格が上がっていく。
そもそもこの催し物は多額の金を動かせる者に向けたもの。
必然的に商品の価値は高品質に、必然的に商品の執着は強く。
他のものより少しでも多く出せさえすれば、ここでは誰も咎めない。
貴族、騎士、政治家、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、悪魔。
様々な上流階級のものが、調度品として、慰み者として、食料として、生贄として。
様々な狙いがあり、彼女を落札しようとする。
「700!」
「1000万」
……場は暫く振りに荒れ、最後は出品者の2倍もの値がついた。
商人「ありがとな嬢ちゃん!」
人攫い「これでおまんまにゃあ食いっぱぐれる心配はねぇ」
満足そうに笑いながら、商人は彼女を落札した者を連れてくる。
商人「着ていた服があります、着させてお譲りいたしましょう」
にこやかに笑いながら、商人は裏手へ消える。
???「………………」
貴族「………………」
仮面をつけ、ゆったりとした服装でどんな人物かわからない。
それ故に恐れ、彼女は暗い熱気の渦巻くテントの中で小さく震える。
人攫い「へぇ、珍しいのが来たな……」
彼女の後ろにいた人攫いが笑うと、落札者は仮面を取る。
貴族「…………>>3……」
その顔を見た貴族の娘は、思わずそうこぼす。
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