わたしとヒトとアライさん
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 00:19:38.97 ID:BBRlU/0B0
息を潜め、ゆっくりと、男は地面を踏みしめる。

風の音、葉が擦れる音が聞こえてくる。

今はそれ以外のものは、何も聞こえてこない。

だが、聴覚ではない、男の嗅覚が異常を検知した。

悪臭。こんな森の中では決して発生しないはずの、悪臭。

木の周囲に落ちている悪臭の発生源を見て男は顔をしかめる。

人間の糞便のようなものが木の根っ子に固められていた。

まるで砕石場に詰まれた石のように、恐ろしい量の糞便がそこに溜まっていた。


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