116:名無しNIPPER[saga]
2017/11/27(月) 12:21:11.12 ID:6TdKgm8c0
「手、握っててほしい」
「こうですか?」
小さな二つの温もりが、僕の手を包む。
「ありがと」
「……くすっ」
「な、なんで笑うんだよ」
「だってあなたが珍しく弱々しいので」
いつからか忘れてしまったが、僕はずっと彼女の微笑みに依存している。もし彼女が消えてしまったら、僕は死んでしまうのではないだろうか。
「……それが人間なんだよ」
また言い訳をする。弱いのは人間≠ナはなく僕自身≠セというのに。
「ごめん」
「ふぇ?」
謝って大人ぶってみた。自分がただの我がままで幼稚な人間ではないことを証明するために。
「近くにいたら僕が治ったってうつしちゃうかもしれないだろ?」
それが矛盾を生んでただの面倒なやつに成り下がるのには気づかないフリをした。
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