143:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 18:51:48.09 ID:mtUTyXYl0
「キミには伝わってないみたいで辛いのだがね。私は入社式で一目見たときからキミのことを結構気に入っているんだぞ」
「……そうだったんですね。すみません」
なんというか、こそばゆい。
「謝ることはない。これから頼ってくれればいいんだ。これからな」
慣れないことを口にして先輩も僕と同じだったのか彼女は残ったウーロンハイを一気飲みしてテーブルに軽快なグラスと氷の音を立てた。
「ん、やっと肴が来たぞ。これからだな」
品を置く店員に機嫌よくもう一杯を頼む先輩の顔は笑っていた。思えば彼女の曇り一つない笑顔を目の当たりにするのは初めてだった。
(なんというか……)
「充実している」と感じてしまった。恐れ多いが先輩のことを改めて仕事仲間≠セと思った。そんな人とこうして酒を飲み交わせることを、喜ばしいと感じた。
久しぶりに舐めた酒の味は、美酒のそれだった。
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