おくさまはおきつねさま
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142:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 18:51:01.46 ID:mtUTyXYl0

「それは一体どういう……」

先輩はウーロンハイを一口入れてから拗ねるようにぼそぼそと呟き始めた。

「キミは私にとって初めての後輩だったんだ。自分が誰かの教育係になるなんて思ってもみなかったから……気合いを入れていたんだがね。聞けば教える人間がいるというのに、キミはろくにできやしないことも一人で試行錯誤してやり切ろうとするじゃないか」

(そういえば……)

入社当時彼女から叱られる中で「分からないことがあるならちゃんと聞け」と言われたことがある。教育係といっても彼女には彼女の仕事があるわけで、それを横から邪魔をしてまで聞こうという気になれなかった。

そのことが失敗を生んでかえって彼女に尻拭いをさせる手間がかかってしまうことに僕は気付けなかった。そうこうしている内に口うるさく言われることばかりが耳に入って僕は彼女に壁を作ってしまうようになった。




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