10: ◆wOrB4QIvCI[sage]
2017/11/20(月) 14:50:56.40 ID:qVjd7KIq0
◇――――◇
「海未」
海未「……また」
「助けて?」
海未「どういう」
「助けて」
「私をここから」
海未「姉さん」
白いもやがかかった空間。そこに私が良く知っている、人工的に作られた黒い髪をなびかせる姉がいました。
顔はあの頃のまま、ただ、なにかが違う。現実では、ないということでしょう。これは夢、夢のなかで夢と認識出来る、明晰夢。
私の中の姉さんを思う心がそれをみさせているのでしょうか。もう戻ってくることない、姉さんの幻想を追いかけているということでしょうか。
無機質な表情を浮かべる姉さんは助けてとうわ言のように呟きます。私には、なにも出来ないというのに。
「助けて」
海未「姉さん」
「たすけて」
海未「……」
タスケテ
タスケテ
海未「やめてください……」
何度も、何度も。一体、どうしてこんなことを。
海未「――やめてくださいっ!!!」
「……」
「"また"会いにくるね」
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