14: ◆wOrB4QIvCI[sage]
2017/11/20(月) 14:55:47.35 ID:qVjd7KIq0
◇――――◇
「海未」
海未「ひっ……」
海未「ね、ねえさん……」
人間らしい表情で、私のことを見つめる。初めてここで姉さんと会った時のような無機質さは今やどこにもない。にたにたと微笑み口が避けるくらい不気味な笑みを浮かべる。
――私はまたここへ来てしまったのですね。
「会いたかったわ」
海未「や、だ……許し、て……」フルフル…
眼前に迫った姉はまたにこりと微笑み、私の頬にすぅと手を這わせる。
「許してだなんて、なにを言っているの?」
「あなたは私の妹」
海未「は、い」
「……なんで、生きてイ、るの」
海未「え……」
鬼でした。
海未「ひっ、ぁ……」
怒髪天を衝く勢いとはこのことでしょう。姉を取り巻く空気が一瞬にして変わり、私の首元に手を伸ばしてきました。避ける間も無く首をとられ、めきめきと締め付ける音に現実感なんていだけません。
真っ白だった世界はやがて真っ赤に塗りつぶされ、そこはまるで地獄のようでした。そこに映える姉の白い服がひらひらと舞うのが、途切れゆく意識のなかに鮮明に刻みこまれたのです。
海未「あっ……ぐぅ」
「海未……海未」
海未「ねえ、さ………」
「――……アぁぁ゛ナタばかり、ズ、るいワぁ??」
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