20: ◆wOrB4QIvCI[sage]
2017/11/20(月) 15:03:56.38 ID:qVjd7KIq0
カチッカチッ
海未「あれ?」
穂乃果「どうしたの?」
海未「つきません……」
穂乃果「また停電?」
海未「そうみたいです、先ほどまで雷もなっていましたから」
穂乃果「もー、なんか変だよぉ……」
海未「ブレーカーまで行きましょうか……」
穂乃果「まって……あの、漏れちゃう……」
海未「ええ? しかし、停電してるので……トイレに行っても……」
穂乃果「うぅ、そうだよね。我慢します……」
海未「ブレーカーはあっちにあります、行きましょう」
穂乃果「トイレと反対側ー……」
海未「我慢してください」
穂乃果「ふぁい……」
スタスタ…
スタスタ…
穂乃果「電気無いとさ……すっごく廊下が長く感じるよね」
私の腕に手を回す穂乃果の声は少しだけ震えていました。確かに慣れている私でも、真夜中に電気無しというのは……。
ひたひた、と、足音だけが響きます。
海未「ありました……あれ?」
ブレーカーを確認すると。
海未「落ちて、ません……」
穂乃果「ええ? じゃこの停電は?」
海未「この辺り一帯が落ちているのかもしれません」
穂乃果「じゃあ電気は……」
海未「しばらくつかないでしょう」
穂乃果「えー……」
ギシッ…ギシッ
穂乃果「え……?」
海未「足音?」
海未「お母様でしょうか」
穂乃果「……」
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