海未「幽明境が一になる」
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23: ◆wOrB4QIvCI[sage]
2017/11/20(月) 15:06:24.97 ID:qVjd7KIq0
海未「おそ、らく」

海未「戻りましょうか……」

真姫「……ええ」


スタスタ

真姫(なんだったのかしら……)


「――きゃぁあああああああ!!!!!」


海未「!?」

真姫「な、なに!?」

穂乃果「あっちの方だよ!」

タッタッタッッ

海未「どこに……ここ?」

穂乃果「多分」

海未「この部屋は……」

 姉さんの、仏壇がある部屋……。
 こんなところに……?

海未「ごく……」ガラッ…

海未「!!」

絵里「――っ……ぅ、ぁ」ガタガタガタ…

穂乃果「絵里ちゃん!?」

絵里「ぁ……ぅっ……」

真姫「あなた……こんなところでなにやってるのよ」

 穂乃果と真姫が声をかけるも、絵里は両腕で身体を抱いたまま、小刻みに全身を震わせて居ました。

 照明をつけると、白を通り越して青くなっている肌が照らされます。

 眼球がキョロキョロと忙しなく動き回り、焦点がぐちゃぐちゃになっている様子。私たちの呼びかけにはまるで答えられる状態では、ありませんでした。

海未「絵里、絵里……一体どうしたのですか?」

絵里「あ、や……やっ……ぁっ」

穂乃果「絵里、ちゃん?」

真姫「しっかりして、なにがあったの?」

絵里「てが、手が……あ、れ……」

穂乃果「手……? ――ひっっ」

真姫「なに、これ……」

 絵里の腕に、アザが出来ていました。大きな手に鷲掴みにされたような、そのままの、手形のような……赤黒いアザでした。

 それは私の首にあったものと酷似しているようにも、思えます。

絵里「な、なにこれ……っ」

穂乃果「あざ……これ、海未ちゃんのと……」

真姫「……」

絵里「みんな……あれ、わたし」

海未「なにがあったか、話せますか?」

絵里「え、ええ……」ハァハァ…


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