【エロゲ風安価】春香「魔法戦士ですよ、魔法戦士!」その7
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59: ◆8K4B/3Nlpc[saga]
2017/12/24(日) 22:53:29.14 ID:GuPF27va0
美希から、私宛に単独での連絡が入った、というだけで、事態の異常さを表すのには十分すぎた。

美希『千早、さん……?聞こえる?ミキだよ……あのね、千早さんも、きてほしいの』

美希『たぶんミキだけでも、イケるけど…千早さんも一緒に、相手……してくれたら、もっと、イイと思うな…』

何かの理由で通信が不安定なのか、少しくぐもっているような感じはしたけれど、
話しかけてきたのは間違いなく美希本人の声……それも、私の助けを求める内容だった。

私と、美希、それに春香と萩原さんの四人の間には、情報収集班に回った場合の取り決めがある。
「偵察中は基本的に単独行動を徹底し、連絡も可能な限り控える」というものだ。
ブラックジャンボに囚われたままの水瀬さんが触手奴隷にしていただけるかどうかの瀬戸際にある今、
四人がお互い、邪魔されることなく、相手に心置きなく集中できるようにするためだった。

もちろん、まだ慣れていない亜美や真にまでは、そんな要求はできない。
戦力的にも、それに取り分を確保する意味でも二人には、できるだけ戦闘・陽動班に回ってもらったほうがありがたい……
というのはあくまで私個人の考えだが、おそらく、美希や萩原さんや春香も同様だろうと思う。

千早(……それはまた、後で考えましょう。今は、美希のことが問題…)

さっきの通信のことを改めて思い出す。
それが美希からのものであることを認識してすぐに、私は確認を兼ねて美希に呼びかけた。

千早『美希……?美希よね?どうしたの、何かあったの?』

特に急を要しそうな場合、または一人だけだとお相手しきれない恐れがある場合には連絡をする、
ということもルールにしていたが、今までそれで通信が飛んだ例は数えるほどしかなかった。
まして、能力的にも性格的にもまず一人でなんでもできてしまう美希がその選択をする、ということは、かなりの非常事態のはずだ。

千早『すぐにそっちへ向かうわ。だいたいでいいから、いま美希のいる場所を……』

美希『早くぅ……早く、キてぇ…千早さん、ん…っミキ、もう待てないよぉ……』

混線…というか、私のほうからの通信が届いていないのかもしれなかった。
こちらを遮るように、美希は場所のことも何も言わず、ただ早く来るようにとだけ言い続けている。

千早(………送信されてきた方向は、大まかにだけど把握できる。あとは、魔力をたどって念入りに探せば…)

この様子だと何が起きているかわかったものではない。
胸が自然と高鳴ってしまうのを押さえつけて、すぐに私は、美希を探すために頭を切り替えた。




千早(たぶん、このあたり…、だと思うのだけれど…こんなところに、本当に、美希が…?)

美希の発する魔力の源に近付いている感覚はあるけれど、ぼんやりとしている気がして、どうにも確証が持てない。
今いるあたりはほとんど人気がなく、ブラックジャンボが何かを……たとえば召喚用の魔法陣を仕掛けたりするのには
ちょうどぴったりの環境なのは確かとはいえ、なんだか不自然な気がしてしまう。

千早(それに美希なら、イソギンチャク様の相手をするにしても、10や20ならひとりで問題ないはず…)

千早(その美希がわざわざ私を呼ぶということは、よほどのことだと思っていたけど……違ったのかもしれないわね)


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