イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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105: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/03/06(火) 01:50:23.23 ID:Mzi6XeuM0
…食堂…

提督「ここが食堂です…食事の邪魔になるのでテレビは置いてありませんが、レコードとCDのプレーヤーは置いてあります」…さりげなく隅のバーカウンターには布をかけて、見えないようにしてある

カルディナーレ「そうですか…そう言えばちょうどお昼時ですね」

提督「…よかったらお昼を食べていきませんか?」

カルディナーレ「いえ、結構です……昼食は査察を終えてから、来る途中にあった町で食べますので」

提督「そうですか?…まぁ、断食をなさりたいならそれでもいいと思いますが……」

カルディナーレ「…は?」

提督「いえ…いくらタラントの近くとはいえ、ここは南イタリアの田舎ですよ?昼の時間を過ぎて料理屋が開いている訳ないじゃありませんか♪…シエスタ(お昼寝)の時間ですからお店は軒並み閉まっていますよ」

カルディナーレ「え…ですがちょっとしたレストランやピザ店ぐらいなら探せば……」

提督「そんなローマやナポリみたいな観光客向けのお店なんかありませんよ?人のいいおじさんがやっている料理屋とカフェが数軒があるだけです」

カルディナーレ「…そ、そうですか」

提督「ですからどうぞここで食べていって下さい…なんならかかった材料の分の請求書だって書きますよ?」

カルディナーレ「いえ、そこまでは不要で……///」きゅう…とお腹が鳴り、耳を赤くするカルディナーレ

提督「ふふっ…さぁ、ここにおかけになって?」カルディナーレの肩を押さえて椅子に腰かけさせると、厨房に入って行った…

カルディナーレ「ところで…さっきの話は本当ですか?」

ライモン「お店の話ですか?まぁ本当ですね」(…多分、おじさんを起こして頼み込めば何か作ってはもらえるでしょうけど)

カルディナーレ「はぁ…つくづく南イタリアと言うのはのんきなものですね」

提督「…お待たせしました。さぁ、召し上がれ♪」コトリと置かれたのは大皿に入ったパスタで、細めのフェデリーニに緑も鮮やかなキャベツと紅い唐辛子、それにカラリと揚がっているニンニクの薄切りが散らしてある…

カルディナーレ「キャベツ入りペペロンチーニですか。いただきます……」くるりと巻いて口に運び、途端に不思議そうな表情を浮かべる

提督「いかがですか?」

カルディナーレ「…美味しいです。ただのペペロンチーニではないようですね?」

提督「ええ、オイルサーディンの缶詰が残っていたので…ニンニクの香りが効いたオリーヴオイルの中でほぐして、茹で上がったパスタに絡めただけですよ♪」

カルディナーレ「いえ…本当に美味しいです、仕上げの粗挽き胡椒も風味が効いていますし……んっ!」

提督「あ、喉に詰まって……さ、飲み物をどうぞ」グラスを差し出す

カルディナーレ「んくっ、んっ……はぁ、失礼しました」

提督「いいえ。パスタの一口目って時々のどに詰まりそうになりますものね♪」

カルディナーレ「ええ…って、ワインですか」

提督「すみません、どうしてもこの辺りは水道水があまり良くないので……つい」(本当はミネラルウォーターもあるけれど…♪)

カルディナーレ「…なるほど、それでは仕方ありませんね……でも少しにしておいてください、帰りも車なので」

提督「ええ、それでもパスタを流し込むだけに飲んだこの一杯だけと言うことはないでしょう…どうか二杯目はちゃんと味わって下さいね?」

カルディナーレ「ええ、それはそうかもしれませんが…ではその一杯だけで……///」空腹だった上に普段飲みつけない高級なワインがしっとりと喉を流れ落ち、ぽーっと頬が紅くなる…

提督「パスタのおかわりが欲しくなったらそう言って下さいね♪」

カルディナーレ「いえ…もう結構れす……失礼///」少し舌が回らなくなり、慌てて謝る…

提督「いいえ♪…良かったら酔いが覚めるまで空き部屋でお休みしたらいかがですか。その状態で運転はまずいでしょう?」

カルディナーレ「…ええ、それもそうですね……ですがまずは査察を終わらせましょう」

提督「ええ、そうですね…♪」




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