イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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110: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/03/08(木) 01:43:08.20 ID:1/t9zx700
…午後…

提督「…ヴァイス提督」式典を終えると礼服を脱ぎ、ブラウスにスカートの軽い制服に着替えてきた提督は、食堂前の廊下でヴァイス提督を見つけて話しかけた…

ヴァイス提督「はい、カンピオーニ提督」

提督「あー…私の事は気軽にフランチェスカと呼んで下さって構いませんよ」

ヴァイス提督「いえ、たかが中佐が少将に向けて呼び捨てなどしたら規律が乱れてしまいますから。…それで、何かご用でしょうか?」

提督「ええ、ティルピッツの事で…多少顔色が悪そうでしたから、何でしたらお薬でも……?」

ヴァイス提督「…大丈夫です、お気になさらず。今正装を脱いでいる所ですから」

提督「そうですか?」

ヴァイス提督「ええ…彼女は北海での作戦行動が多かったので顔色が白く見えますが、いたって健康ですので」

提督「ならいいのですが…もし具合が悪いようでしたら遠慮せずに言ってくださいね?」

ヴァイス提督「はっ、感謝します」

提督「私は無帽なのですから敬礼は不要ですよ…ヴァイス提督♪」

ヴァイス提督「…失礼しました///」

…一方・ドイツ艦の客室…

ティルピッツ「…だいたい、イタ公の運転手は飛ばし過ぎだ……マセラッティだか何だか知らないがラリーみたいに…うぇぇ…」洗面台に屈みこみ、蒼白になっているティルピッツ…

ビスマルク「全く、車酔いとは情けない……それでもドイツ海軍の戦艦か?」コップに水を満たし洗面台に置くと、酔い止め薬を差しだすビスマルク…反対の手で背中をさすってやりながら、あきれたように首を振った…

ティルピッツ「仕方ないだろう…姉上もよくご存じのはずだ、私は身体が弱いんだ……うぇ…っ」

ビスマルク「だらしないな、ティルピッツ提督が泣くぞ?…ほら、飲め」

ティルピッツ「ごくっ…ごくっ……ダンケ(ありがと)、姉上」

ビスマルク「ビッテシェーン(どういたしまして)…さぁ、食堂のティータイムに顔を出さんと英国海軍の奴に気どられるぞ」

ティルピッツ「うん……ふぅ、少し元気になった」

ビスマルク「全く…世話の焼ける妹だ」

…同じ頃・食堂…

提督「グレイ提督は紅茶とコーヒー、どちらになさいますか?」

グレイ提督「わたくしは紅茶を…♪」かっちりした正装でなくても常に姿勢が正しく、生まれながらにして優雅なグレイ提督…隣には無言の威圧感がある戦艦「クィーン・エリザベス」と、端正でエルフのように美しい軽巡「エメラルド」が控えている…

提督「お二人は?」

クィーン・エリザベス「わたくしも紅茶をお願いいたします…♪」

エメラルド「私も同じく…」

提督「それじゃあ、ディアナ…お願いするわ♪」

ディアナ「承知いたしました…♪」しばらくしてティーセットがテーブルに並ぶ…提督はよくティータイムに見られる「銀の鳥かごのようなアレ」がティーセットを広げられない貧乏貴族の家で使われるものと知っていたので、わざとテーブルいっぱいにお菓子ときゅうりのサンドウィッチを並べさせた…

グレイ提督「まぁ…イタリアのお菓子は色鮮やかで綺麗ですこと。よかったら紅茶を頂いてもよろしいでしょうか?」

提督「ええ、ダージリンですが…お好きですか?」

グレイ提督「あら、わたくしの好みです……この香りはトワイニングですね?」

提督「ええ…フォートナム&メイソンは手に入らなかったので、我慢して頂けますか?」(※フォートナム&メイソン…高級紅茶ブランド)

グレイ提督「いえいえ、トワイニングは肩の凝らないお茶の時によく飲むので好きですよ♪」

提督「ならよかったです」提督はポットで淹れた紅茶を漉してティーサーバーに移すと改めてグレイ提督のカップに注ぎ、ほどのいい所でグレイ提督はミルクポットから常温のミルクを入れる…

クィーン・エリザベス「わたくしも紅茶は大好きです…それに何と可愛らしいお菓子たち……このエリザベス、視線が迷ってしまいます♪」

エメラルド「そうですね…でもやっぱりスコーンを……♪」












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