イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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114: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/03/10(土) 01:25:51.10 ID:7POlESz90
…夕食前…

提督「手伝いに来たわ、ディアナ♪」…半袖のチュニックと適当なチノパンツ姿でやってきた提督は手を洗い、腕時計やアクセサリーを外すと白いエプロンをかけた

ディアナ「まぁ、提督…助かります」

提督「ふんふん…いい匂いね。今日の献立はなぁに?」

ディアナ「まずはパプリカとカリフラワーで色彩豊かな夏のマリネ…それとペンネ・アラビアータ、サーディンの重ねパン粉焼き……メインはローストした牛のあばら肉をトマトのスープと一緒に煮詰めたものと、魚介たっぷりのアクアパッツァ……ドルチェはティラミスかシャーベットを…いかがでしょう?」

提督「ふふ、とっても美味しそうね…特にサーディンのパン粉焼きはタラントの味だものね、私も手伝うわ♪」

ディアナ「よしなに…♪」


…重ね焼きは開いたサーディン(いわし)を深めの焼き皿に並べ、塩やオリーヴオイルをまぶしパン粉を振りかけ、その上にまたサーディン……と重ねて行き、刻みパセリや粗挽きの黒胡椒でアクセントをつけ、オーブンでこんがりと焼き上げるだけのシンプルな一品…臭みのない新鮮なサーディンがたくさん取れるタラント周辺で生み出された、飽きの来ないごちそうがパリパリといい具合に焼きあがっていく…


提督「んー…いい色♪」オーブンミトンをはめて焼き皿を取り出し、美味しそうな香気をいっぱいに吸い込む。それからおもむろに端っこの形が崩れた部分に指を伸ばす…

提督「ちょっと味見させてもらおうかしら……っ!」手を慌てて引っ込める提督

ディアナ「大丈夫ですか、提督っ?」

提督「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないわ)、指先が少しだけ焼き皿に触っ……ディアナ?」

ディアナ「火傷するといけませんから…ん、ちゅぽっ…ちゅぅ///」

提督「それだったら冷水にさらすのが正解だと思うけれど…あ、でも気持ちいい……んっ///」ディアナのしっとりした舌が指先を優しく舐めてくれる…

ディアナ「…はい、わたくしの応急処置はお終いです……さぁ、後は冷水にどうぞ。手が冷たくなったら時々出していいですから、十分はそうしていて下さいませ」氷水を張ったボウルに手を優しく浸けてくれる…

提督「ありがとう、ディアナ///」


…夕食時…

提督「それでは改めて…ようこそ、タラント第六鎮守府へお越しくださいました」礼装ではないものの白の制服に身を包み、演説台で歓迎のスピーチをする提督…が、一部の艦娘たちはごちそうをにらみつつじりじりしていたり、それなりに長い各提督のあいさつに飽きてもぞもぞしている……

提督「…これで、歓迎晩餐会のあいさつを終わらせていただきます。どうぞグラスを持ってご起立ください」…ガヤガヤ

提督「では……この交流が素晴らしいものになりますよう、そして英海軍とドイツ海軍の旗が輝かしい戦果で飾られることを祈って…乾杯!」

一同「「乾杯!」」

提督「んくっ、こくんっ……ふぅ」爽やかな喉ごしのシャンパンを喉に流し込み、席に着く提督…向かいにはグレイ提督とヴァイス提督が制服姿で座っている……

グレイ提督「ふふ、素晴らしいあいさつでいらっしゃいましたね」

ヴァイス提督「見事なものでした」

提督「いえいえ…さ、アンティパスト(前菜)をどうぞ♪」マリネ以外にも生ハムとメロンの盛り合わせや、ピック(楊枝)で刺したオリーヴとチーズ、輪切りにしたナスの揚げ焼きなどがこぎれいに並んでいる…

グレイ提督「では失礼して…まぁ、美味しい♪」貴族らしく社交術に長け、場の空気を和ませるのも上手なグレイ提督はさっそく前菜を摘まんで、奥ゆかしい驚きの声を上げてみせる…

ヴァイス提督「あ、では私も同じものを…」一方、少将二人に挟まれてがちがちになっていたヴァイス提督はその声を聞いてようやく取り皿に前菜を載せ始めた…

提督「ふー…カヴール、私にもナスをもらえる?」

カヴール「はい♪」

…左右の横に座っているのは戦艦カヴールとフルット級潜水艦「フルット」で、カヴールはふわりと髪をカールさせ、ロココ調のような甘く優雅な桃色のドレスがおっとりした優雅な貴婦人のように見える。一方フルットはメリハリの効いた細身の身体にしっとりと張りついている淡いブルーグレイのドレスで、それがすっきりとした美しさを引き立てる…

ヴァイス提督「…」

グレイ提督「カンピオーニ提督、こちらも美味しいですね」

提督「それは何よりです…よかったらワインをどうぞ?」

グレイ提督「ええ、それではいただきましょう♪」

ヴァイス提督「…」

提督「ヴァイス提督は白の方がお好みですか?……リースリング種を使ったモーゼルですよ?」

ヴァイス提督「え、ええ…それでは白を」

提督「ふふ、分かりました♪」キュポン…ッ、とコルクを抜き、金色がかった綺麗なワインを静かに注ぐ…

ヴァイス提督「ダンケシェーン(ありがとうございます)」

提督「ビッテシェーン(どういたしまして)♪」




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