イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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[sage saga]
2018/04/06(金) 01:44:17.63 ID:Kz5GYziQ0
百合姫提督「…ふぅ、やっぱり中は涼しいわ」
…鎮守府の一部はエアコンを効かせ、涼みがてら入場できるように開放してある……その上であちこちに「横須賀のこれまで」や「横須賀第二鎮守府の歩み」と言ったパネル展示と、ガラスケースに納められた古い軍旗や写真と言った骨董品、それと海を模した青いプラ板の上に「横須賀第二鎮守府」所属艦艇を揃えたウォーターラインの艦船模型コレクションが並んでいる…
足柄「ええ、そうね…そう言えば中でも催し物があったわよね?」
百合姫提督「ええ、よかったら見ていきましょうか?」
足柄「そうするわ」
那智「……あら、提督に足柄も」涼しい部屋では折り目正しく浅葱色の着物をまとい、ちょっとした雑談を交えながらパチリと碁を打つ重巡「那智」がいた…相手は来場者のお爺さんで、その周りにはやいのやいのと指図したりあれこれ戦法を教えている数人の野次馬がいる……何しろ「那智黒」と言えば碁石として有名で、鎮守府一の棋士でもある「那智」だけに、お爺さんたちは旗色が悪い…
お爺さん「うむむ…なぁ、どう思うね?」隣にいる白髪のお爺さんに助けを求める
白髪のお爺さん「あーん、こりゃ難しいな…」
那智「……ごゆっくりどうぞ。提督は見回りですか?」
百合姫提督「ええ…そっちはどう?」
那智「五分五分ですよ……さっきは小学生と一局していました。おしゃべりも交えて気軽に対局してますよ」
百合姫提督「そう、それじゃあ頑張ってね…対局中に失礼しました」お爺さんたちに一礼してその場を後にする…
足柄「和やかで何よりね……こっちは潜水艦の出し物ね」
百合姫提督「じゃあ寄っていきましょう」
伊一六八(海大6a型・旧「伊六八」潜)「あ…提督、来てくれたんですね。忙しいでしょうけど楽しんでます?」室内には墨色も淡い仮名文字で書かれた和歌や俳句が飾ってある…
百合姫提督「ええ、おかげさまで…「いろは」はどう?」(※「いろは」…百合姫提督が「伊一六八潜」につけた通称。168の番号から「いろは」)
伊一六八「楽しんでます…昔の「かな」を読もうって言う企画を「伊二三」とやってるんですよ♪」
百合姫提督「うんうん、そうだったわね…「ふみ」はどう、上手く行ってる?」(※「ふみ」…同じく百合姫提督のつけたあだ名、艦番号の23から「ふみ」)
伊二三(伊一五型)「おかげ様で、結構人も来てくれたの…後は午後まで休憩♪」大型で水偵搭載機能を持っていた伊一五型(乙型)の「伊二三」潜が椅子に座ると扇子を取り出し、心地よさ気に目を細めて扇いだ…
百合姫提督「そう、いいわね…ところで足柄?」
足柄「うん?」
百合姫提督「……少しお腹も空いてきたし、もう一度表に出て何か買いましょう?」
足柄「分かったわ…正直出たくはないけれどね」
伊一六八「それじゃあまた後で」
百合姫提督「ええ…またね♪」
…鎮守府・屋台村…
足柄「うぇ、やっぱり暑いわね……手早く食べ物を買って室内に撤収しましょう?」
百合姫提督「ええ…それじゃあ二人で手分けして……あら、利根の屋台があるわね♪」
利根「はい、らっしゃい!…提督もよかったら利根の太巻き寿司を買ってく?」…日本三大暴れ川の「坂東太郎」だけあって威勢のいい重巡「利根」は着流しに鉢巻き姿で、桜でんぶやかんぴょうを巻いて花柄に仕上げる千葉県名物「太巻き寿司」を売っている……
百合姫提督「ええ、おひとつ下さいな♪」
利根「あいよ、毎度ありぃ!」
足柄「…じゃあ私も……ねえ高雄、それって焼きそば?」
高雄「ううん、「高雄」だけに台湾ビーフンなんだけど…どう?」
足柄「もらうわ…それにしてもこういうのを見ると南支方面を思い出すわよ……」
高雄「まぁまぁ、しみじみしちゃって…♪」
百合姫提督「あら、甘酒ね…二杯ちょうだい?」
酒匂「はぁーい……ひっく…♪」軽巡「阿賀野」型の「酒匂」はたちこめる酒気でほろ酔い状態になりながら甘酒を売っている…
足柄「お昼は買えたわ…さ、座れる場所を探しましょう♪」
百合姫提督「ええ…それじゃあみんなも無理せずに、休憩しながらお店をやってね?」
………
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