イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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157: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/04/06(金) 02:40:17.15 ID:Kz5GYziQ0
百合姫提督「…と、いう訳でたいていは食べ物や飲み物の屋台だったわ……後は割り箸鉄砲で射的とかも♪」

提督「……割り箸鉄砲?」

百合姫提督「あー…えーと、割り箸を輪ゴムで銃の形に組み立てて…引き金に当たる部分に挟んだ短い割り箸の棒と、先端に付けた刻みに弾の輪ゴムを引っかけて……」

提督「えーと…つまり昔のクロスボウ(弩)みたいな形で打ち出すの?」

百合姫提督「だいたいそう言う感じね…もっとも、引っ張られるのは「弾」にあたる輪ゴムの方だけど…」

提督「うんうん…それで?」

百合姫提督「ええ、それでね…」

………

…

百合姫提督「ふー…美味しかったわね」

足柄「ええ、ちょっとまだ物足りないけど…あれだけ混んでいるんだから、そう文句をいっちゃあいけないわよね」

百合姫提督「それにしても……太巻きに五目ビーフンに…」

足柄「行列が途切れていたから買えた「明石」のタコ焼き…明石ときたら相変わらず駆逐艦から重巡まで何人もはべらせて、満面の笑みでにやけてたわ……」

百合姫提督「工作艦だけにお世話になった娘も多いもの、仕方ないわ…確かに嬉しそうだったけれどね」

足柄「でしょう、あの女ったらしには参るわ……で、後はライスカレー…と言いたかったんだけどね」

百合姫提督「みんな考えることは同じね…もしお祭りが終わって残ってたらいただきましょう♪」

足柄「まぁ良いわ…どうせ土曜日…いえ、最近は金曜だったわね……じゃないし、カレーの気分じゃないわ」

百合姫提督「ふふ、負け惜しみを言っちゃって…♪」

足柄「別に負け惜しみじゃないわよ…それに私だってカレーには一家言あるんだもの、わざわざ誰かのを食べなくたっていいわ」

百合姫提督「ふふ…それじゃあもう少し見まわりをして、それから私は本部に戻るわ♪」

足柄「了解」

百合姫提督「……で、ここは射的なのね?」

秋月「はい、秋月型だから対空戦…という訳ではないですが、ゴム鉄砲を撃って、天井につるしてある的が落ちて来れば景品がもらえますよ」

百合姫提督「それにしても…射的「小園中佐の射撃場」……「目指せ黒鳥少尉!」ね」

(※小園安名…斜め銃の生みの親。最初は使いどころのなかった「月光」を有効活用するために発案したが、最後は単発の局地戦闘機「雷電」など、B-29の飛行高度まで届かないありとあらゆる機体に斜め銃を積ませるなどいささか過度な斜め銃信奉者に……黒鳥少尉は「月光」のエース。当時にありがちな大本営の水増し発表ではっきりしないが、9機前後のB-29を撃墜・撃破している)

秋月「よかったらどうですか?」

足柄「やっていきなさいよ、提督…腕の冴えに期待しているわ♪」

百合姫提督「ふふ、じゃあ頑張ってみます……えい!」パチン…ッ!

秋月「んー、惜しいですね…まぁ、弾は十発ありますから頑張って♪」夏季制服に身を包んだ百合姫提督が真剣な表情でゴム鉄砲を次々に撃つ…

百合姫提督「……んー…やっ!」

秋月「…おー、最後の一発で見事射止めましたね…はい、どうぞ♪」

百合姫提督「ええ、ありがとう…♪」駄菓子の袋をもらってどこか満足げな百合姫提督…

足柄「それじゃあ本部はこっちよね…また後で……」

百合姫提督「ねぇ足柄、せっかくだからあれもやっていきましょうよ♪」…視線の先には「二式大艇揚収ごっこ」とある

足柄「あー、はいはい…秋津洲、提督がやりたいそうよ」

秋津洲「はい、分かりました…やり方はいわゆるヨーヨーすくいと同じです。まずは私がやってみせましょう」…旧海軍では珍しく複雑な迷彩を施し、砲術に詳しかった艦長が独自に編み出した回避運動で度重なる空襲を幾度もかわし、長く飛行艇乗りたちの「憩いのフネ」だった水上機母艦「秋津洲」(あきつしま)…その秋津洲がデリックにそっくりな割り箸で器用に二式大艇……の代わりを務めるヨーヨーをすくい上げる

百合姫提督「まぁ、上手ね」

秋津洲「何しろ一個も揚収できない方もいるので、お手本を見せてあげないと……では、どうぞやってみて下さい」

百合姫提督「ええ、よいしょ……あ、上手く取れたわ♪」

足柄「全く…なんのかのですっかり満喫してるわね」

………


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