イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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158: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/04/08(日) 01:08:05.06 ID:zTNukEI10
…

百合姫提督「と言うような感じだったの…大変だったけど結構面白かったわ♪」

足柄「ほんと、大変だったわよ……迷子が出たりしてね」

龍田「よりにもよって「金剛」が当番の時に本営にきちゃったのよねぇ……」

提督「金剛って巡洋戦艦……あー、それとも高速戦艦…よね?何か悪いことがあるの?」

百合姫提督「あー…うん、他の鎮守府にいる「金剛」は別に普通の戦艦なんだけど……うちの金剛は…」

………

…鎮守府本営…

大淀「提督、戻られました!」

百合姫提督「ええ、戻ったわ…何も問題はない?」

大淀「え、えぇーと……それが…迷子のお子さんが一人……警務隊にも親御さんの捜索を要請済です…」

百合姫提督「なら見つかるまで迷子係の娘にあやしてもらって…どうしたの、複雑そうな顔をして?」

大淀「それが…松型の「松」や「梅」だったらよかったのですが、さっき交代してしまいまして…」

百合姫提督「それじゃあ、今は誰が?」

大淀「……山城と金剛です」

百合姫提督「…すぐ様子を見てきます」

…迷子預かり所…

百合姫提督「失礼するわね…金剛、迷子の様子は……」

迷子「うわぁぁぁ…ん!!」泣きわめきながら百合姫提督のもとに飛び込んでくる、小学生くらいの女の子……

百合姫提督「きゃ…っ!?」

金剛「大丈夫、お姉ちゃんは怖くなんかないですよ……ぅ♪」長い黒髪はねじれて胸元に絡みつき、銀の蛇がのたうつ模様の着物に、真っ赤なルージュを引いた唇をわずかに持ち上げた微笑み…

百合姫提督「金剛、こんな小さい女の子を泣かせちゃあだめでしょう?」

金剛「別に泣かせるつもりなんてないですよ……ほぉら、お姉ちゃんと一緒に仲良く遊びましょ…♪」するりと細い指で子供の涙をすくい上げる…その手つきがまた鬼気迫るものがあり、女の子の背筋が凍りつく…

迷子「ふわぁぁ…あぁぁん!!」

百合姫提督「その笑い方は怖すぎるわよ…まるで「シャイニング」じゃない……もう一人は?」

山城「お呼びですか、提督…さっきからあやしてあげているのにちっとも泣き止んでくれなくて……はぁ、最近の子供はこらえ性がないですね」…側頭部に般若の面をつけ、白い八重歯もぎらりと鋭い戦艦「山城」……泣く子も黙る「鬼の山城」「蛇(じゃ)の金剛」が揃い踏みをしていて、女の子はすっかり震え上がっている…

(※「鬼の山城、蛇の金剛」…旧海軍で一番しごきが厳しかったと言われる艦。他にも「長門」「霧島」などで言われることも)

百合姫提督「あぁ…もう、二人とも本営の方をお願い……大丈夫?」

迷子「うえぇぇ…ひぐっ…ぐすっ……」

百合姫提督「だいじょうぶ、あのお姉ちゃんもいい人たちだから怖くないわ……ね?」

迷子「…うん……ぐすっ…」

百合姫提督「……大淀、誰か駆逐艦あたりで手すきの娘がいないかしら…大きい艦娘より、やっぱり年恰好が近い方が安心すると思うの」

大淀「了解、放送をかけますね…」

金剛「おばあちゃん呼ばわりはやめてほしいですね…この輝くような私に!」入り口から笑顔をのぞかせる金剛(※金剛石…ダイアモンド)

迷子「ひっ……わぁぁ…ん!!」

百合姫提督「ほら、また…分かったから向こうの当番をお願い」

金剛「むぅ…あれが子供でなきゃお尻に精神棒なのにね、まったく……そうよねぇ、山城…?」

山城「全く、失礼してくれますよね…誰もかれも揃って「鬼」だの「般若」だの「夜叉」だの「羅刹」だの……ぶつぶつ…」

………


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