イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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49: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/01/30(火) 02:48:45.69 ID:Jk7dVIxL0
…隣の部屋…

チェザーレ「おぉぉ…これは素晴らしい……」

ライモン「これだけあったら一個小隊ぐらい楽々とまかなえそうですね…」

アッテンドーロ「あきれた、鎮守府の小火器保管庫よりもたくさんあるんじゃない?…戦争でも始めるつもりなの?」

提督「私も初めて見た時はそう思ったわ……それだけじゃなくて状態もすごくいいの」

シルヴィア「貴重なコレクションだもの…そうね、あなたたちの世代ならこの銃はお馴染みじゃないかしら?」シルヴィアは壁に掛けてある数丁の短機関銃から一丁を選び出し、フックから下ろした…

ライモン「あ、知ってます…ベレッタ短機関銃ですね」そっと受け取って重さを確かめるように抱えた…

シルヴィア「ええ、M1938「モスキト」(蚊)ね…ちなみにどれもちゃんと動作するわ」

ライモン「え…」

提督「そうなの、だからこの部屋にある銃のほとんどは違法よ……民間人のフルオート火器の所有は許可されないし、これだけあるとなおの事…ね」

シルヴィア「まさかこれだけの歴史的遺産をスクラップにしろって言うの?…冗談じゃないわ、余計なお世話よ」…肩をすくめるとラックからカルカノM1891/38歩兵用ライフルを降ろし、きちんと手入れされ暖かみのある木部を撫でた……隣には戦中のドイツ軍が使っていたスコープ付きの「Kar98」狙撃銃がかけてあり、横にはフランキの「LF-57」短機関銃とイスラエル製の傑作短機関銃「UZI」(ウージー)が並んでいる…

アッテンドーロ「確かに綺麗な物ばかりね…」辺りを見回してしきりにうなずいている…

チェザーレ「これに比べたら海軍博物館もかたなしかも知れぬ…うぅむ」


…部屋にある博物館のようなケースにはピストルが並び、ベレッタ・ピストルはシルヴィアが揃えている分を年代順に「M1934・M1935」「M1951」「M84」「M92」と並べている…壁のカルカノ・ライフルは6.5ミリ口径の「M1891」、銃身の長い「M1891/41」など数丁が銃剣と一緒に掛けてあり、狙撃用スコープは棚の引き出しに収まっている……床には古くなった絨毯を敷いてあり、その上には「がらくた」として有名な「ブレダ・M30」軽機関銃が二脚を拡げて据えてあり、その隣にはどうやって入手したのか、大戦中のドイツ軍が頼りにしていた軽機関銃、「1943年製」の刻印もくっきりと入っている、ピカピカの「MG42」汎用機関銃が置いてある……


アッテンドーロ「あー…提督」…しばらく銃を観賞していたアッテンドーロが不意に声をあげた

提督「なぁに、ムツィオ?」

アッテンドーロ「提督が最初にこれを見たのはいつ頃なの?」

提督「あれはたしか……私が高校生ぐらいの頃だったと思うけれど…どうして?」

アッテンドーロ「いえ…初めてライフルを持った頃の話は聞いたけど、十代の頃の提督ってどんなだったのか気になって……」

提督「あー…その頃の私は大人しい「いい子」で勉強もよく出来たし、家庭教師のお姉さんにもうんと褒められていたわね」

アッテンドーロ「大人しいはともかくとして、「いい子」だったって言うのは本当かしら……学校の先生を口説いて色々と「おまけ」してもらっていたんじゃないの?」

チェザーレ「はははっ、提督ならやりかねんな♪」

提督「もう、失礼ね…私がそんなことすると思う?」

ライモン「えーと、申し訳ないですが……こればかりは提督を信じて「その通りです」とは言い切れないですね」

提督「むぅ…シルヴィアおばさま、今の聞いた?」

シルヴィア「聞いているわよ…そうね、フランカの学生時代がそんなに気になるのならクラウディアに聞いてみなさいな。きっと話したくてうずうずしているでしょうし」

提督「そうね、それがいいわ。私とおばさまは銃の手入れにしばらくかかるし、その間お母さまが一人ぼっちではつまらないもの…みんな居間でお茶でも飲みながら聞いてみたら?」

アッテンドーロ「そうね、それはいいかも知れないわ…姉さんはどうする?」

ライモン「うーん…そうね、せっかくだから聞いてみたいわ♪」

アッテンドーロ「じゃあ決まりね…チェザーレはどう?」

チェザーレ「ふむ…この銃器室も名残惜しいが、まだまだ夏休みはある……ご一緒させてもらおう」

提督「ふふ、じゃあ行ってらっしゃい…おばさま、一緒に銃の手入れをしましょう♪」

シルヴィア「ええ」

ライモン「…それでは提督、また後で♪」

提督「はいはい♪」

………


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