イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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62: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/05(月) 01:24:32.57 ID:wimMWMBG0
クィーン・エリザベス「…それでは英国の話をなさってみたらいかが?それなら余も知っていることが大いにありましょうから」

提督「では、そうさせていただきます…えーと、英国は無事に戦勝国となりました」

クィーン・エリザベス(以下クィーン)「それは余も予見しております…いつでも英国は統治する(ルール・ブリタニカ)のですから」

提督「いえ…それが……」戦後のイギリスがたどった道をかいつまんで説明する提督…

クィーン「なるほど…」

提督「いかがでしょう、これでお分かりになられたでしょうか…」

クィーン「ふふ、なかなかうがった物の見方と優れた脚本でできた物語ですね…ですがジョージ国王陛下のもとにありながら、この大英帝国がそこまで衰微するはずがないではありませんか」…冷たい瞳をきらりとひらめかせ、口もとに形ばかりの笑みをうかべた

提督「いえ、先ほども申しあげたとおり、今はエリザベス女王の治世なのです……現に「クィーン・エリザベス」級という新型空母も建造されております」

クィーン「ふふ、余の気を引こうとそのような可愛らしい戯れ言を…構いませんよ、気持ちはありがたく受け取っておきます」

提督「むぅ…あ、そう言えば」G級を見て何かを思い出した提督…

G級「…私の顔を見てどうしたの、何かご用?」

提督「ええ。前回さよならしたときにコリドーニが写真を渡していたでしょう…あれを持ってきてもらえる?」

G級「別にいいけど……陛下、よろしいですか?」

クィーン「結構ですよ、今度はどんなお話を聞かせてくれるのか楽しみです」

G級「……持って来たわ…これで陛下の意見が変わるとはとても思えないけど」提督に向けてあざけるような冷笑を浮かべるG級…

提督「さぁ、どうかしら……クィーン、この写真を見てどう思いますか?」

クィーン「どう思うか、ですか……暖かい陽光に照らされて、貴女が笑顔を浮かべている…楽しげな写真ですね」

提督「こんなきれいなカラー写真や、水につけても濡れない写真の加工法が大戦中にありましたか?」

クィーン「そうですね…我が方にはありませんでしたが、もしかしたらあなた方の国にはそうした技法があるのかもしれませんね」

提督「…クィーンはなかなか頑固でいらっしゃいますね」

クィーン「頑固なのではなく、堅実なのです…余は自分で見聞きしたものしか信じないだけですよ」

提督「これでも駄目ですか……って///」

…艦名の由来がムッソリーニとも親交のあった右派のジャーナリスト・作家だけあって、鎮守府の新聞や書き物、紀念写真などを一手に取り仕切っている中型潜「フィリッポ・コリドーニ」…彼女がG級へ手土産として渡した写真にはコリドーニ言うところの「鎮守府の士気を高める商品」こと、提督があられもない姿になっている合成写真も入っていた……写真の提督は鎮守府の執務机の上に制服を脱ぎ散らかし、裸体をさらして気恥ずかしげな笑みを浮かべている…

クィーン「どうなさいました…失礼?」すっと指でつまんで写真を取りあげるクィーン…

提督「あっ…///」

クィーン「まぁ…なかなか刺激的ですね……ご自分で志願されたの?」

提督「いえ…その……///」

クィーン「勝手に作られたのですか…確かにそちらはそう言ったプロパガンダや写真の合成がお得意ですものね」イギリス人らしい皮肉をたっぷりきかせつつ、興味深げに写真を眺めている…

提督「その、クィーン…あまり見ないで下さい……鎮守府の娘がいたずらで作ったものなので///」

クィーン「さようですか……さて、もっとお話したいのはやまやまですが余は執務もありますし、とりあえず今日はここまでにしておきましょう……また明日、今度はお茶でもご一緒しながら楽しい物語を聞かせて下さいね…改バーミンガム、そなたとG級のあなたは彼女をお部屋にお連れしてあげなさい。…丁重に扱うのですよ?」

長身の深海棲艦「はい、陛下…さぁ、こちらへ」

G級「ほら、だから言ったでしょう……まぁいいわ、私も一緒について行ってあげる」

提督「ふぅ…まるで話の通じないおばあちゃんね」

G級「…このブラッディ・フール(大間抜け)!…ここでそういうことを言うなんてどういうつもりよ……私からもお願いするわ、今のは聞かなかったことにしてもらえる?」

軽巡「改バーミンガム」級の深海棲艦「…そうね、聞かなかったことにしてあげます……代わりに…」

G級「…あれを回せばいいんでしょう?」

改バーミンガム級「そう、それでいいわ…」青ざめた色をした「改バーミンガム」級の深海棲艦はやせた身体とアンバランスな長身をゆらゆらさせながら、片手で提督の腰を押して部屋まで案内した…

改バーミンガム級「それでは、何か必要なものがあったら声をかけるよう…それと陛下のお召しがあってもいいよう、なるべく身ぎれいにしておくように……では、グッド・ナイト(お休み)」

提督「…ええ、そうさせてもらうわ」湿っぽい部屋とじっとりと濡れたマットレスを見て、ため息をつく提督…

………



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