イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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75: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/13(火) 11:14:23.51 ID:FWz1EF2O0
…居間…

アッテンドーロ「…それじゃあ姉さん、内容を読んでよ」

ライモン「ええ……「愛しのみんなへ…」もう、こんな時にまでこういうことを言うなんて提督らしいですね///」

シルヴィア「ふふ、それだけ愛されているのよ」

ライモン「///」

アッテンドーロ「で、続きは?」

ライモン「ちょっと待って…「今、深海棲艦たちの巣窟の中でこれを書いています。ずっと太陽の見えない場所にいたので何日経っているのかもわかりませんが、とりあえず身体に問題はありません…どうやら深海側は、以前の作戦で鎮守府が「捕虜」にした「G」級の扱いに感謝し、お礼を言いたかったようです」…と書いてあります」

チェザーレ「全く。深海棲艦の奴ばら、いらぬところで律儀な真似を…心配で夜も眠れなかったというのに……」

ライモン「えーと…「とりあえず数日中に帰してくれるそうなので、私を乗せた深海棲艦を攻撃したりしないよう手はずを整えておいてください。搭乗するのはおそらく深海側の潜水艦「T」級になるはずです…」ですって!」

クラウディア「まぁまぁ…フランカが無事でよかった、うんとごちそうを用意しないと♪」

アッテンドーロ「じゃああのふざけた連中を沈めたりしないように準備しないとね…チェザーレ、また電話することになりそうですね?」

チェザーレ「提督が無事に帰って来るなら電話くらいお安いものだ…他には何か書いてあるか?」

ライモン「はい…「みんなにうんと心配をかけた分、休暇の残りは好きなだけわがままを聞いてあげるつもりでいます…とにかく無事にみんなに会うこと、それと温かいお風呂、美味しい食事が待ち遠しくてなりません」…だそうです」

クラウディア「ふふ、そうだろうと思ったわ♪」

シルヴィア「ふぅ…これでようやく安心して過ごせるわね」提督のいない間寂しげに鳴いていたルチアの頭を優しく撫でる…

ルチア「クゥーン…?」

………

…数日後・深海棲艦の洞窟…

クィーン「…数日前に申し上げた通り、準備していた捕虜返還の手続きが整ったので…本日をもってアドミラル・カンピオーニをイタリア側に返還することとなりました……」

タリスマン「それは残念だ…せっかく捕虜にしたのに」提督の側に座っている「タリスマン」がぼやく…

トーベイ「仕方あるまい……まぁまた捕虜にすれば良いではないか。わが軍はこれまでもイタリアの将官など網ですくえるほど捕えているのだから」

提督「…陸軍はともかく、海軍は別よ?」

クィーン「皆、静かに。それでは乾杯するとしましょう……アドミラル」

提督「あぁ、はい」グラスを持って立ち上がった…

提督「えーと…なにはともあれ、イギリス地中海艦隊のもてなしに感謝しております。少なくとも今回は砲弾ではなくウィスキーでしたから」提督の冗談にそこそこ笑いらしいものが漏れる

提督「それでは、お互いに武運長久を願って…げほっ、ごほっ!?」グラスを持ち上げ透明な液体を一気に流し込んだ提督…と、カッとするような味が喉を焼いた……

ベルファスト「…へへっ、うまくいった」数人が底意地の悪い笑みを浮かべている…

提督「…なに、これ……!?」

クィーン「…三倍量(トレブル)のジンに純アルコールを数滴……そうでしょう?」

ベルファスト「ええ、クィーン…どう、アドミラル。ダイナマイトでしょう…?」小さいハープを片手にイェーツの詩か何かを口ずさんでいる…

提督「うぇぇ…ひどい味……」顔をしかめている間にも意識がぼんやりして、目の前が揺らぎ始める提督

クィーン「…余も出口の場所を見られるのは好ましくありませんので……許しなさい、アドミラル…」今度はいきなり背後から目隠しをされ、ひょいと誰かに持ち上げられた…

提督「えっ、もう出発ですか…?」

クィーン「いかにも…それでは、よい航海を……」

提督「うぅ…ん」…急に持ち上げられたりしたせいでアルコールが回り、ふっ…と意識を失くした提督

クィーン「それでは頼みましたよ…」

トーベイ「了解…トーベイ、出撃します」

………


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