イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
76: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/15(木) 01:17:59.12 ID:8UcHvThF0
…数日後・深夜…

ライモン「それにしても…深海棲艦たちは本当に約束を守ってくれるでしょうか?」ざぁぁ…っ、と波音だけが響く浜辺に立って合図の懐中電灯を持ち、不安げな表情のライモン……

チェザーレ「…ブリタニアの二枚舌が信用できないか、ライモンド?」

ライモン「ええ…いきなり提督をさらっていくような相手ですし」

アッテンドーロ「まぁね、姉さんの言うことも分かるわ。でもわざわざ瓶入りの手紙まで送りつけておいて「嘘でした」って言うことはないんじゃない?」

ライモン「うん…わたしもそう思うけど……」

アッテンドーロ「じゃあ姉さん、合理的に考えてみましょうよ…私たちに提督を返すふりをすることで、あちらさんが何か得をすることがある?」

ライモン「うーん……わたしたちがショックを受けるとか」

アッテンドーロ「それだけならこんな回りくどいことなんてしないわよ…ね?」

ライモン「そう言われてみればそうかも…でも提督が戻って来るまでは安心できないわ」

アッテンドーロ「まぁね……って姉さん、あれ!」…沖合に浮上した潜水艦のぼんやりしたシルエットが霞んで見え、豆電球のようなぽっちりした明かりが点滅した

チェザーレ「合図で間違いないようだ…ライモンド」

ライモン「は、はいっ…!」懐中電灯を点滅させ、合図を返す…

チェザーレ「…さて、どこから来るのやら」

ライモン「そうですね……あ!」浮上した潜水艦とは別の方向から一隻のゴムボートが近づいてきて、砂浜に乗り上げると誰かが降りてきた…

タリスマン「……捕虜の返還に来た」

ライモン「…提督、提督っ!」

提督「…」くしゃくしゃで染みだらけになったナイトガウンを羽織り、タリスマンに担がれてきた提督…

アッテンドーロ「…提督におかしな真似はしていないでしょうね?」

タリスマン「ああ…少し気を失っているだけだ、すぐ回復する……それと…」

チェザーレ「何だ?」

タリスマン「陛下からのアドミラル宛ての親書がある…後で渡してもらいたい」

チェザーレ「うむ、なら受け取っておく…これでよいな?」

タリスマン「結構だ……では失礼する、次に見るのは照準器越しだろうな…」

アッテンドーロ「それはこっちの台詞よ…もう用はないからとっとと海の底にでも帰りなさい」

タリスマン「言われなくとも……それでは…」ゴムボートを押して浜から出すとひらりと乗り込み、そのまま沖合に消えて行った…

チェザーレ「なかなか素早かったな…ところで提督は?」

ライモン「いま起こしています……提督、提督っ!」

アッテンドーロ「ちょっと、本当に無事なんでしょうね……」

提督「…う、うぅん……」

ライモン「提督…っ!」抱きついて砂浜に押し倒し、あたり構わず身体中にキスを見舞いつつ涙をこぼした…

提督「…ただいま、ライモン……泣かないで、ちゃんと私は戻ってきたわ…ん、ちゅ…っ……」提督は綿のように疲れ切っていたが、それでもライモンにキスを返し、アッテンドーロとチェザーレにもうなずいた…

ライモン「あぁ、よかった……本当に心配で心配で…わたし、どうにかなっちゃいそうでした……」

アッテンドーロ「本当よ、まったく…姉さんったら自分を責めるわ、艦隊のみんなに電話をかけようとしたりで、もう大変だったんだから」

チェザーレ「まぁ、何はともあれ「終わりよければすべてよし」と…しかし、よく返してもらえたものだな?」

提督「あー…うん。それがどうも、私が料理を作ったり現代の事を色々教えたりしたら「戦意高揚の邪魔」になるって思ったみたい」

チェザーレ「なるほど…確かに美味い物を食って、恋だの愛だのを知ったら深海暮らしなどやってられんだろうからな……」

提督「ええ、そう言うことだったみたい……ライモン、んーっ♪」

ライモン「はいっ…ちゅぅぅっ……んっ?」

提督「…どうかしたの?」

ライモン「…何だか今日の提督は変な味がします……もしかして深海棲艦ともしたんですか?」

チェザーレ「あー…ところで提督よ、ひどく磯臭いな……クラウディアが風呂を沸かしているはずだから、汚れを落としてさっぱりしたらどうか?」




<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
997Res/3024.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice