イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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84: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/19(月) 02:23:28.25 ID:jYbvcxdU0
提督「それで…と」


…解凍された海老とイカは鎮守府の厨房を取り仕切る「ディアナ」が下ごしらえをした上で冷凍しておいてくれたものだったので、海老の背わたも取ってあった……それをさっとレモンと胡椒で揉んで、生臭さを取る……ニンニクと唐辛子の香りが空腹を誘うフライパンにイカと海老を入れて白ワインを注ぎ、軽く火を通すと一旦どけて、今度はもいできたばかりのトマトを刻んで入れ、形が無くなるまで煮詰めるようにしていく……ほとんどトマトの形が無くなったところにイカと海老を戻し、塩と粗挽き胡椒、オレガノで軽く風味をつける…


提督「はい、フェデリーニのペスカトーレ完成♪」くるりと巻くように大皿に盛りつけ、可愛らしくバジリコの葉っぱを上に載せる…

ライモン「わぁ、美味しそうですね♪」

アッテンドーロ「いい匂いね…たまらないわ」

提督「ふふっ…待っててね、もう一品作るから♪」


…今度はトマトのヘタを落とし串を刺すと、お尻の部分から皮に軽く十字の切り込みを入れ、湯剥きにする……極細のカッペリーニを茹でて軽く冷水で締めると、同時に作っていたトマトとニンニクだけのあっさりしたソースに軽く絡める。できたパスタをガラスの大皿に盛ったところへ氷水で冷やした湯剥きトマトを載せ、上からチーズおろしでパルメジャーノをかけると、すっきりした「トマトの冷製パスタ」が出来上がった…


チェザーレ「おぉ、なかなか洒落た一品ではないか」

アッテンドーロ「さすが、「パスタ大好き提督さん」ね…それじゃ、頂くとしますか♪」

提督「ふふっ…遠慮せずにどうぞ、ルチアには茹でたパスタに白茹でのお肉を乗せたのがあるからね♪」

ルチア「ワフッ…フガフガ……」

チェザーレ「ん、美味いな…カッペリーニはあっさりしていて、トマトの酸味がよく効いているな」

アッテンドーロ「こっちのペスカトーレも…んむ、美味しいわ」

ライモン「うーんっ…おいしいです♪」

提督「そう、よかった♪」

アッテンドーロ「それにしてもこれだけ広い場所に四人と一匹って言うのは少し静かすぎるわね…みんな戻ってこないかしら」

チェザーレ「うむ、ローマ観光に行ったガリバルディたちの土産話も聞きたいものだな」

ライモン「そうですね、みんなが帰ってきたら色々お土産も渡してあげないと」

提督「ふふ、そうね…♪」

ルチア「ワフッ」

………

…その頃・どこかの薄暗い部屋…

渋い男「…これが今回の目標だ」きっちりした姿の中年男が一冊のファイルを渡し、低い声で言った

女「なるほど……しかし、それほどの人物には見えませんが」女の方はきっちりとまとめた髪に眼鏡姿で、服にはチリ一つ付いていない…ファイルに記載された顔写真や経歴を読み進め、時々手元の手帳に何やら書き留める……最後にファイルを閉じて男に返すと切り捨てるように言った…

男「見た目から判断するな。一見穏やかそうだが、これまでに担当した三人が使い物にならなくなっている」

女「それで…開始はいつですか?」

男「ああ、今度の週明けからだ…うまくやれ」

女「了解」

………


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