イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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89: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/02/22(木) 02:31:26.32 ID:aU/uTKjy0
チェザーレ「ほう、面白くなってきたな…それで、その不届き者はどうなったのだ?」

マルチェロ「まぁまぁ、物語は順を追っていかないと…♪」

アオスタ「一般人相手に喧嘩なんて…私たちは本気になったら力が違うんですから、そういうことはしてはいけないって言われているでしょう……」

ジャコモ・ナーニ「まぁまぁ、今はマルチェロの活躍を聞いてあげて下さい…♪」

………

スリ男「おらっ…!」

マルチェロ「ふんっ…本気でヴェネツィアの海軍提督にかなうと思っているのか……?」手刀で手首を一撃してナイフを弾き飛ばすと、みぞおちに見事な蹴りを叩きこむ…

スリ男「ぐえっ…!!」

ちんぴら「てめぇら…!」オープンカフェの看板をひっくり倒しつつ、少し気弱そうなエモに向かってナイフを突き上げる…

エモ「…いやっ!」身をかわしつつ、とっさに急所を蹴り上げるエモ

ちんぴら「う゛ぉ…っ!」

ちんぴらB「くそぉ、小娘だからってもう容赦しねぇぞ!」

ダンドロ「よーし…来いっ♪」サーベルを鞘ごと持ってナイフを受け止めると、腕をねじってから鞘で喉元を締め上げる…

ちんぴらB「ぐぇ…っ……」

ダンドロ「…片付いたな、マルチェロ」

マルチェロ「全く、何とたわいのない……襲う相手を間違えたな」…辺りからは「生粋のヴェネツィア人」への喝采と同時に「警察を呼んだから引き渡しておくよ」という親切な声も聞こえる

マルチェロ「…親父さん、看板は済まなかったな。取っておいてくれ」ひっくり返ったテーブルや看板を見て、数枚のリラ札を取り出すマルチェロ

カフェのオヤジ「あぁ、悪いね…それにしても「艦娘」って言うのはすごいもんだ、身体はそんなに大きい訳でもないのに……あっという間にちんぴら三人を片づけちゃったよ」

マルチェロ「はは、少しばかり鍛え方が違うんでね…それに生粋のヴェネツィア人って言うのは「弱きを助け、強きをくじく」じゃないと」

オヤジ「ああ、全くだね…もっとも、あんなおっかない連中を張り倒すなんて俺にはできないが……」

マルチェロ「なに…必要ならいつでもやってあげますよ……そうだ♪」運河を行き来する、艶のある木の外板も美しいモーターボートの水上タクシーに目を付けた…

エモ「どうしたんです、マルチェロ?」

マルチェロ「せっかくのヴェネツィアだから、水上タクシーで運河めぐりをしよう♪」

モチェニーゴ「そりゃまた急に…クルティザンのお姉さんと遊ぶんじゃなかったのか?」

マルチェロ「いや、そこに伸びているやつを少し綺麗にしてやろうと思ってね…♪」

ナーニ「あっははは、それはいい…おーい、そこのボート♪」

…数分後・運河…

水上タクシーの艇長「あの、お客さん…」

マルチェロ「どうかしたか、艇長?」ヴェネツィア民謡「ヴェネツィアの舟歌」を口ずさみながらご機嫌のマルチェロ…

艇長「いえ…ね、そろそろやめてあげたらどうですか?」

スリ男「がぼがぼ…ぶはぁ!……うえっ…がぼがぼ…ごぼ…」スリ男はボートの舷側から運河に頭を突っこまれ、時々髪をつかまれては息継ぎに頭をあげさせられている…

マルチェロ「そうか?…中世の艦隊では盗みは鞭打ち…追いはぎは吊るし首だったのだから、ずいぶん優しいと思うがな?」

艇長「いえ、そりゃそうかもしれませんがね…」

マルチェロ「まぁよい、ちょうど一周したからな…次で降りる♪」

艇長「毎度あり…今度はこういうのは無しで頼みますよ」

マルチェロ「了解だ、艇長…いい舵さばきだったぞ♪」

ダンドロ「ははは、これでこやつも海軍提督を襲うとどうなるか身に染みたろう♪」

モチェニーゴ「身体もきれいになっただろうしな♪」

マルチェロ「…それでは、お待ちかねのヴェネツィア美人としゃれこもう♪」

エモ「お、おー…」

ヴェニエロ「よしきた♪」




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