イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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957: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/12/28(土) 00:56:58.85 ID:NTEbvhyo0
…十二月三十日…

アンナ「……それじゃあ、あとは家族水入らずで過ごしなさいね」

提督「ええ、色々とありがとう。良いお年を」

アンナ「グラツィエ……ちゅっ♪」

…去り際に運転席から身体を乗り出して提督の頬に音高くキスをすると片手を上げ、マセラッティのエンジン音を残して走り去っていった…

提督「アンナったら、ずいぶん粋な挨拶をして行ってくれたわね……///」

シルヴィア「……ほんと、アンナちゃんも良い女になったわね」

提督「おばさま♪」

シルヴィア「お帰り、フランカ」

提督「ただいま……♪」シルヴィアの首に腕を回しぎゅっと抱きついた……

シルヴィア「……っと、昔は飛びつかれてもなんともなかったのに。フランカもずいぶんと大きくなったわね」

提督「そうね、小さくはならないと思うわ♪」

シルヴィア「それもそうね……さ、クラウディアがまたごちそうを用意しているから食べるのを手伝ってちょうだい」

提督「ええ♪」

………

…新年・昼…

クラウディア「……ふふっ、それにしてもフランカったら♪」

提督「そういうお母さまだってあんなにたくさんお手紙をもらっているんだから、おあいこよ///」家にたくさん届いたクリスマスカードやプレゼントのことでまたもやクラウディアにからかわれ、照れ隠しで反論する提督……

クラウディア「そうね、そういうことにしておきましょう……ねぇシルヴィア、もう一杯どう?」

シルヴィア「ええ、いただくわ」

クラウディア「了解♪」

…イタリアの新年はあくまでもクリスマス期間の一部であってそこまでお祝いの対象ではないが、カンピオーニ家ではごちそうを食べたりカクテルを飲んだりと仲むつまじくして過ごす…

提督「私ももう少し飲もうかしら……」

クラウディア「そうね、せっかくのお休みなんだもの……スプマンテ?それともワイン?」

提督「それじゃあ気が抜けないうちにスプマンテをもらうわ」

クラウディア「分かったわ、それじゃあ座って待っていてね……でも食べ過ぎちゃだめよ?食後にパネットーネが待っているんだから♪」

シルヴィア「ずいぶんと甘やかしているわね」

クラウディア「だって、ひさびさに娘が帰ってきたんですもの♪」

…クリスマスもご馳走だったが、新年の食卓にもクラウディアの心のこもった料理がにぎやかに並んでいる……普段はしまってあるジノリやパニョッシンの色鮮やかな皿や鉢に牛の煮こごりやじっくり煮込んだ鹿肉のシチュー、ひょうたん型をしたチーズ「カチョ・カヴァッロ」をあぶったもの…

提督「うーん……お母さまの料理を食べると幸せな気分になるわ」

クラウディア「あら、フランカったら私をおだてるのが上手になったわね」

提督「だって事実だもの♪」

シルヴィア「フランカ、あんまりクラウディアを口説かないで……私の妻なんだから」

クラウディア「まぁ、シルヴィアったら♪」

提督「……お母さまたちは明後日からのスキー旅行を取りやめた方が良さそうね」

クラウディア「あら、どうして?」

提督「そうやって二人でいちゃいちゃしていたら、せっかく積もった雪が溶けちゃうもの」

シルヴィア「言ってくれるわね♪」

クラウディア「あら、好きなだけ言わせておけばいいのよ……ちゅっ♪」

提督「もう……♪」

………

…


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