イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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99: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/03/02(金) 00:30:07.95 ID:wfZkV8FD0
…ある日…

提督「はぁ…海外の提督さんたちが来る前に特別監察なんて……まったく、憲兵隊には私の事を恨んでいる誰かがいるに違いないわ」優雅な姿勢でコーヒーにグラッパ(※ぶどうの絞りかすブランディ…イタリア特産)を垂らすと、香りを楽しんでからすすった

チェザーレ「提督ほどの女たらしならそれは恨まれるだろうな…んっ!」

提督「だとしてもそれを特別監査でぶつけてくるなんて…まったく、底意地が悪いわ」

チェザーレ「かもしれぬな…ぐぅっ!」

提督「…チェザーレ、さっきから剣の鞘を背中に回して何をしているの?」

チェザーレ「いや…どうにも肩甲骨の下あたりがかゆくてな……手も届かぬし、長剣の鞘ならと思ったのだが…」

提督「ふふ、そんなことなら私が…」

ダ・ヴィンチ(マルコーニ級大型潜)「…ちょっと待った!この不世出の天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が新しい発明を持ってきましたから、ぜひ試してみて下さい♪」

チェザーレ「…ダ・ヴィンチか、今度はどんな発明品なのだ?」

ダ・ヴィンチ「ふふ…気になりますよね?……はい、どうぞ使ってみて下さい♪」木でできた板状のものを渡した

チェザーレ「あー…チェザーレの目には薄い木のヘラにしか見えぬが」

ダ・ヴィンチ「んー、惜しい…よく見て♪」

チェザーレ「…よく見ると片方に曲線が付いているな、そしてそこに刻み目が入れてある……これで背中をかけばよいのか?」

ダ・ヴィンチ「はい、そうですよ…さぁさぁ、遠慮せず♪」

チェザーレ「ふむ…なるほど……おぉぉ…まさに「かゆいところに手が届く」な♪」

ダ・ヴィンチ「そうでしょう、まさに大発明です♪」

ジュセッペ・フィンチ(カルヴィ級大型潜)「待て、ダ・ヴィンチ…たしかジァポーネにはそう言う道具があるぞ」


…声をかけたのはカルヴィ級大型潜の「ジュセッペ・フィンチ」(フィンツィ)…フランス・ボルドーの前線基地から日本まで物資輸送任務に就く予定で改造されたがその前にイタリアの休戦を迎え、ドイツ潜「UIT.21」として戦没した経歴がある……そのせいかドイツ風の革長靴とかっちりした物腰、それに妙に間違った日本の知識をため込んでいる自称「日本通」で、鎮守府には実際に神戸まで到着した「ルイージ・トレーリ」などがいるにも関わらず、相変わらず的外れなことばかり言っている…


ダ・ヴィンチ「そうなんですか…ジァポーネに先を越されましたか」

フィンチ「いかにも!それはジァポーネで言うところの「猫の手」というもので、ことわざにも「猫の手でも借りたい」と言う風に名前が出てくるのだ」

ダ・ヴィンチ「なるほど…」

ルイージ・トレーリ(マルコーニ級大型潜)「…あの、フィンチ」

フィンチ「何だ、トレーリ。ジァポーネにこういう道具はあっただろう?」

トレーリ「ええ、ありましたが…これの名前は「孫の手」で、猫の手じゃありませんよ……」トレーリは1000トン越えの大型潜らしい高校生くらいに見える姿と豊満な胸、きゅっと引き締まった腰、それに可愛らしい顔立ちながら、イタリア・ドイツ・日本の軍籍に属しただけあって三カ国語もぺらぺらで物腰も礼儀正しい…と、非の打ちどころがなく、滑らかな髪には日本らしいヒスイと銀の髪飾りをつけている…

フィンチ「そうか…間違えてしまったな……とにかく、こういった道具はジァポーネに古くからあるのだ」

ダ・ヴィンチ「それは残念…新発明だと思ったのに」

チェザーレ「ふむ…最初の発明者ではないにせよ、背中はかけるし良い道具だと思うぞ。ダ・ヴィンチ」

ダ・ヴィンチ「チェザーレ、ありがとう♪…それではもっとたくさん発明しますから、ぜひ実験につき合ってくださいね♪」

チェザーレ「う、うむ……参ったな」弾むようにアトリエに戻っていくダ・ヴィンチを見てげんなりしている

提督「チェザーレも大変ね?」

チェザーレ「うむ…」






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