16:名無しNIPPER
2018/01/02(火) 15:16:48.65 ID:5pH9wHSz0
と言うことは、この人も事務所の社員なのだろうか。そう思うと、不審がった自分がとても恥ずかしく思えてならない。だが、同時にこの事務所を信じていいのかと言う不信感が募る訳で。有名な事務所だけあって信頼はしているが、正直な話、不安だ。そう、不安。心の中でもう一度その言葉を唱えた。そうすることで、私は先程悩まされていた正体の尾を掴んだ気がして、少しだけ安堵に浸れたのである
「……はい、わかりました。そちらに向かいます。……はい、ではまた後で。」
武内さんは電話を切ると、こちらに顔を向けた。
「あの、〇〇さんがお待ちしているので、宜しければ、一緒に向かいましょうか」
武内さんは静かにそう言った。きっと、多分、この人は悪い人ではないのだろう。少なくとも、極の道の人ではない。私は「よ、よろしくおねがいしますっ」と硬くなった声を上げると、彼は
「わかりました。付いて来てください」
とだけ言い、事務所の方へ歩き出した。彼に付いていくことに夢中にで、いつの間にか門を潜っていた。やっと一歩を踏み出せた気がする。そう思った時には、既に私の前にまゆちゃんと彼女のプロデューサーが居たのであった。
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