169:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/01/10(水) 02:58:57.74 ID:L/R1QGVu0
ガキッ!ゴキィン!
クチナのメイスが『狗頭の彫像』に炸裂する。だが…
「ガゴオオオン!」
「ひぃぃ…手が、手がしびれるぅ…!」
華奢な犬型ゴーレムとはいえ、石は石。非力なクチナではヒビ一つ入れることもかなわない。
「くっそぉ…こいつ…結構すばやい!」
ナイフを得物に、ゴーレムの比較的もろい関節部分に狙いをつけようとするミルキィも、犬型ならではの俊敏な動きに手こずっているようだ。
「うおおおおおっ!!」
そんな中、なんとツバキは動き回る犬型ゴーレムにヘッドロックを決めて動きを封じようとする!
なんとか脱出しようとする犬型ゴーレムだが、鍛え上げた逞しい腕はゴーレムのあがきをものともせず締め上げ続けた。
「ふっ!力なら私のほうに分があるようだな! 今だ、ミルキィ、クチナ!こいつの目から宝珠を…」
キィィィィン…
「!?なんだ…宝珠が…光って…」
「だ、ダメよリーダー! そいつの目を見続けたら…!」
既に遅かった。ツバキの瞳は既に宝珠の怪しい光にとらわれ、ゆらいでいる。
やがてツバキの身体から力が抜け、犬型ゴーレムも彼女の腕の中から這い出てしまった。
「ツバキさん!大丈夫なの!?」
「リーダー!あいつが逃げちゃう!もう一度捕ま…え?」
「わ ん」
ツバキが、返事をした。
否、それは果たして返事だったのか。
ただ吠えただけかもしれない。
そう、『犬』として。
「え、ええええ!?つ、ツバキさん、ツバキさんですよね!?で、でもこの気配、人じゃなくて、これ…」
「しまった…精神攻撃だ…! リーダーが…リーダーが…」
『犬になっちゃったーーーーー!!!』
「わおーん…」
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