208:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/01/12(金) 01:18:07.55 ID:nNYMAtto0
「わうっ、ばうっ、ばうう!」
通路に轟く獣の叫び。
いや、それは獣といってもよいものか。
四つん這いで迷宮の通路を駆け抜けていくのは美しく長い黒髪をなびかせる麗しい女侍だ。
(くそっ…あの犬ゴーレムめ…見失ってしまうとは)
犬化洗脳を受けた女侍ツバキは標的を見失い「ウウウ〜ッ」と悔し気な唸り声をあげる。
「ウウウッばうっ、バウっ!(くそっ、こんなものがまとわりついているから動きづらいんだ!こんな、ものっ…!)」
こともあろうに、ツバキは身に着けている装備品をむしり取るように引っぺがし始めた。
それは今のツバキにとって犬と人間の境界がそれほどまでに曖昧になっているという証でもある。
好んで鎧やら太刀やらを身に着けている犬などいないのだから。
ガシャガシャと音を立てて床に脱ぎ散らかされていくツバキの東方風ライトアーマー。
「ウーっ!(こんな布もいらん!邪魔なだけだ!)」
さらには女性の慎み深い部分を覆い隠すふんどしまで脱ぎ捨てると、ツバキはようやく落ち着いたようだった。
(さて…やつはどこだ? はやくヤツを追い詰めてこんな状態からは解放されなくては…)
その思考と、恥ずかし気もなく全裸で通路を這いまわる姿にはあまりにも大きな矛盾があるのだが、今のツバキは全く不自然なことだとは感じなかった。
美しく整った乳房、美しい曲線を描く尻を揺らしながら四つん這いで進んでいく全裸のツバキであったが、ふと足を止め―
(うっ…)
ぶるる、と身体を震わせた。衣服を脱ぎ捨て冷たい外気にさらされたせいか、尿意をもよおしてしまったようだ。
(そこの壁にしよう…)
これまた何の疑問も湧くはずがない。
今の彼女は犬なのだ。
「んっ…ん…」
壁に向かって美尻を突き出すと、少しいきむように力を込めた。
「…フウゥ〜」
…しょわぁぁぁぁぁ…
四つん這いとなった18歳の美しい女侍、その股座から噴き出した黄色い液体が放物線を描き、迷宮の壁を濡らしていく。
「ああ…」
気持ちよさそうに放尿を続けるツバキ。
そんな彼女の美尻に、通路の天井からなにかがポトリと落ちてきた。
落ちてきたそれは『尿道蛭』だ。
迷宮のじめじめした場所に潜むその緑色の小さな生き物は、いつでもより良い住処を求めてうごめき続けている。
より良い住処…他の動物の膀胱がそうだった。
尻に落ちてきた尿道蛭はツバキの尿の臭いをたどり、尿道口を探しあてると意外と素早い動きで尿道に滑り込んだ。
(んん!? な、なんだ!?)
気持ちよくおしっこをしていた最中に発生した異物感。
(な、なんだ!? なにかが、ヘンなところに、はいってくる…!)
うろたえあわてるツバキに、しかし尿道蛭とは異なる更なる災厄が襲い掛かろうとしていた。
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