481:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/01/30(火) 23:31:01.72 ID:MfnsCnCC0
「う…あ…あ…あぁ…ご…ごめん…なさい…」
「あぁん?」
「ごめんなさい…ごめんなさい…!
わがままを言って…ごめんなさいぃ…!
わらわのせいで…あ、あなたたちの生活を壊してしまって…ごめんなさい…!」
アイリーンはボロボロと涙を流しながら床に頭を擦り付けて、謝罪を続けた。
「ごめんなさい…もう、わがままは言いません…国民のためをいちばんに考えるきちんとした王女になります…ですから…」
もう王家の誇りや面子などどうでもよかった。
小さく無力なアイリーンにはもう自分の身を守るにはこれしかなかったのだ。
「おねがいします…もう…おかさないで…」
必死で許しを請う王女の姿を、しばらく無言で見つめる男たち。
「おねがい…おねがいします…ゆるしてください…」
「 『許してください』 か…」
一瞬男たちが遠くを見るような眼をした。
「そのセリフな。
昔の俺たちも 何度も 何度も 何度も 繰り返したよ。
『奪わないでください。許してください』ってな…でも、わかるだろ?」
その眼の奥に燃える復讐の炎は灯されたまま。
「許してもらってたらさ…俺たち こんな場所にはいなかったんだよ…」
ある種の狂気と悲しみを含んだ自嘲の笑み。
彼らももう自分を止められないのかもしれない。
「ダメ…も、もうからだじゅういたいの…これいじょうは…し…しんじゃう…もう…いや…」
彼らは再び無力な少女の身体に手を伸ばしていく。
「いや…いや…!…いやぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!」
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