563:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/02/06(火) 18:53:41.26 ID:4C8nUuLY0
うってかわって深刻な表情になるアッシュ。
「え…ど、どうして…」
「考えてもみろ。俺たちのギルドはしょっちゅうイザコザを起こしてきた敵同士。俺たちはそのギルドのリーダーと副リーダーという立場だ」
「!!」
「どちらに非があるかはともかく、俺たちのギルドはお前たちのギルドに何度も苦渋を飲まされている。
そんな敵のリーダーと俺が愛し合う…そんなこと、俺のボスも仲間たちも許しちゃくれねぇだろうよ…」
「そ、それは!私とあなたで、懸命に説得すれば…!」
「―説得ねぇ。そんなもんで俺たちが納得させられるとでも?」
絶妙なタイミングで部下が会話に踏み込んできた。
「俺たちがあんたらにどれだけ痛い目に合わされてきたか知らねぇとは言わせねぇぞ」
「それを思うととてもじゃないが副リーダーとアンタの仲を認めるわけにはいかないね」
「それでも二人を認めてほしいってんなら、それなりのケジメを見せてほしいもんだよなぁ?」
見事なチームワークで論法を重ねていく部下たちである。
「ぐううっ…な、ならば…どうすれば私たちを認めてくれるのだ…?」
「言葉なんかじゃなくて、身体を張って誠意を見せてみろってこったよ」
「身体を張る…いいだろう。
それで彼と共にいられるのなら、このツバキ…どのような仕打ちでも耐えてみせよう」
これまで彼らが自分たちに対して抱いてきた恨み辛みを暴力的な手段で晴らす。
おそらく『ケジメ』とはそういうことだろうと考え、ツバキはそれを受けとめる覚悟を決めたわけだが…彼らの要求は彼女の想像とは少し違っていた。
「んじゃあ…まずはこいつを身に着けてもらおうか」
仲間の一人が取り出したのは金属製のアクセサリのようなものだった。
それを見てツバキが眉を顰める。
「なんだ、それは…何かの装飾品か?」
「調教用の乳首&クリピアスだ」
『なっ!?』
アッシュまで思わず驚きの声を上げてしまう。
(おいおい…いくら術にかかっているとはいえスタートダッシュがキツ過ぎるだろ!)
ひょっとしたら怒りのあまりモンスターの術が解けてしまうのではないか―そんな想像をしてしまい冷や汗を流すアッシュ。
「ちょ…調教用だと…こんな…こんなモノを…つけろと…」
ピアスを手にしてワナワナと肩を震わせるツバキ。
(ほ、ほら見ろ!こんなモノを身に着けろと言われてハイと答える奴なんかいるわけ…!)
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