816:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[saga]
2018/08/20(月) 23:55:50.80 ID:8w6POfzj0
ちょっとだけ更新
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「う…うぅん…」
チュンチュン チチチ…
小鳥たちのさえずり、窓からの暖かな日差しを感じながらアリスは目を覚ました。
(あ… もどって きたんだ…)
自分の身体が白いシーツにつつまれ、ふかふかのベッドに身体が沈み込んでいるのを実感しながら、自分が無事に戻ってきたのだという事実を受け入れる。
「ようやくお目覚め? あなたって寝起き悪いわよね」
自分のすぐ傍から聞き覚えのある声。
ウェルだった。どうやら彼女もいっしょに脱出することができたらしい。
彼女はアリスと同じベッドに寝かされて共に一晩を過ごしたようだった。
「…ウェル。ここは…?」
「あなたのギルドのいる宿でしょう。さっきあなたの仲間の人が様子を見に来てたわ」
そういってウェルは飲みかけのホットミルクに口をつける。
「―ふう」
ウェルが安らかな気持ちを含めるように小さく微笑んだ。
「―あったかくておいしいわ。こんな感じ久しぶり…ううん、初めてかも」
昨日の陵辱劇から一晩明けたばかりだというのに、そんな事実はなかったかのようにウェルは落ち着いた表情を見せていた。
「あなたも、飲む?」
アリスは半身を起こすと差し出されたカップを受け取り、ゆっくり口をつけた。
一瞬、ウェルが焦るような顔を見せたがアリスは気づかずにミルクを味わう。
「うん おいしい ギンガがもってきてくれたの?」
「え、あっ」
なぜかアリスの唇をじっと見つめていたウェルがハッと我に返る。
顔が少し赤い。
「あ、あのシノビの人のこと? そうよ。あなたのことも心配してたわっ」
「なにか いわれた?」
「何があったのか、聞かれたわ。濁しておいたけど、何をされてたかっていうのは気づかれてるわね」
「…えっちなこと いっぱいされた…」
「そ、そうね…」
少し気まずい空気が二人の間に流れる。
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