949:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/03/14(木) 12:15:24.88 ID:E1qoRbZ+0
「ミルキィ…」
「とにかくさ、おたがい落ち込むのは無し無し。
せっかく2階へ上がれたんだから、気持ち入れ替えて次はこんなことにならないように頑張ろうよ」
逆に励まされるとは思わなかったのか少し困惑した後、ツバキは微笑をたたえて言った。
「強いな、ミルキィは」
「あはは…そんなことないよ。ふわぁ…」
ミルキィは照れ笑いのあと、小さなあくびを一つ吐くとごそごそとシーツにくるまった。
「…ちょっと疲れちゃったからひと眠りするね。あかり、消してくれる?」
「ああ、わかった。なにかあったらまた呼んでくれ。じゃあ、おやすみ…」
ガチャ…バタン。
ドアが閉じ、ツバキの足音が遠くなる。
しばらくすると、ミルキィはくるまったシーツの中でそっと目を開けた。
(強くなんかないよ…ツバキ。だって、私、今も…)
かたかたと…シーツを強く握りしめる手は微かに震えていた。
シーツにくるまり、視界が闇に包まれると脳裏に浮かぶのはあの地下室での凄惨な凌辱行為の数々。
荒縄で縛られ、吊るされ。
裸体を鞭で打たれ。
三角木馬に跨らされ。
挙句の果てに浣腸、そして…
(こわい、まだ怖い…でももっと怖いのは…)
ズグン…ズグン…と。
行為の数々を思い起こすたびに、下腹部に甘い疼きが生まれてくる。
瞳はとろんと潤み、吐息は艶めかしく熱がこもっていた。
(ちがう…これは違う。そんなんじゃない…!)
『でも 無駄よ メス豚』
幻聴だろうか。聞こえる。あの妖女の声が。
『貴方は もう わかっている筈よ』
あのあどけない幼女の顔をした怪物が耳元で囁いている。
『自分は ムチでうたれ おしりを虐められて 無様にイキ叫ぶマゾブタだってね』
(ちがう…ちがう…!)
『どんなに取り繕っても 貴方は浣腸で自分の―をぶちまけながらイキ狂った変態マゾブタよ。自分が一番よくわかってることよね』
これは楽しんでいる声だと、ミルキィは知っている。
『楽しみだわ。変態マゾブタに目覚めた貴方がこれからどんな人生を歩んでいくのか』
「 ― 違うっ…! 」
一瞬おなかの奥に生まれた熱い疼きを否定しながら。
「だい…じょうぶ。…だよね」
口にした言葉は微かに震えていた。
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