安価とコンマでダンジョンタワー攻略 R-18
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948:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/03/14(木) 12:13:51.09 ID:E1qoRbZ+0
見知らぬ街で、一行は早速聞き込みを始める。

言葉が通じそうな相手をかたっぱしから捕まえ、金髪のレンジャーを見かけなかったか、と質問を繰り返す。

「金髪のレンジャー? ひょっとしてあんた、あの余所者のお嬢ちゃんの仲間かい?」

聞き込みに応じた街の人々のうち、そう答えたのは犬頭の獣人―

ミルキィが出会ったコボルトだった。

「ちょっと前に、酒場への道を教えたよ。仲間と合流したいんだってさ。え?行方不明だって?」

「一刻を争うのです。すまないが、その酒場への道案内を頼みたい!」

「お、おう…しかしそんなに複雑な道のりでもないと思うがな」

ツバキの気迫に押され、コボルトの彼は道案内をすることを了承した。

焦る気持ちを抑えながら、一行はコボルトの案内で雑多な街の中を進んでいく。

そして案内の途中、彼は急に立ち止まってクンクンと鼻を鳴らし始めた。

「…おかしいな。嬢ちゃんの匂いがこっちに続いてる」

「こっち、とは?」

「そこの裏通りだ。空き家が並んでる寂しい場所だよ。なんだってこんな場所に…ああ、いや、待てよ…」

コボルトが少し険しい顔つきになって言う。

「そうだ…そっちは確か、神隠しに遭うとか言われてる通りだ。迂闊に足を踏み入れたヤツは二度と出てこれない…いや噂でしかないんだが、まさか…」

「―すまない、もう少し付き合っていただく」

ツバキはコボルトの首根っこを掴むと、裏通りへとズイズイと足を踏み入れた。

「―わぁぁ!? ちょ、離してくれ! お、俺はそういう話はニガテなんだ〜!」

そして一行がその寂れた裏通りの調査をおこなったところ…

「この家。何かありますね」

ギンガがとある空き家の前でぼそりと呟いた。

「怪しいのか、ギンガ」

「はい…足跡の痕跡が不自然です。家に入っていく足跡と、出て行く足跡。数が全く揃っていません。しかもこれは…」

ギンガは自分の発見した、複数の足跡の中の一つを注視して眉をひそめる。

「小さな子供…女の子の足跡。こんな寂れた場所に…?」



「―というわけで。 

我々はその怪しい家の家宅捜索を行い、地下室への隠し通路を発見してあの場に至ったということだ」

「スピード感ありすぎでしょ…」

話を聞き終えたミルキィは呆気に取られている。

「でも…ありがとう、助けに来てくれて。正直今回は本当に助からないと思ってたから」

「…私がニセモノ風情に後れを取るようなことがなければお前もこんなことには…」

ツバキは申し訳なさそうに表情を曇らせる。

自分の不甲斐なさのためにミルキィをひどい目に合わせてしまったことが悔しいのだろう。

しかし、ミルキィは。

「リーダー、それは違うよ…クチナが相手の武器を壊した時点で勝負はついてたんでしょ」

苦笑いしながらツバキの悔恨を否定する。

「私が勝手に飛び掛かって返り討ちにあっただけ。状況判断をあやまった私のミスだよ」


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