アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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199: ◆8qmuaCjNUw[saga]
2018/02/15(木) 01:03:10.66 ID:JAaZx5YN0
ヨチヨチヨチ…

アライちゃん「……」ボロボロ

山影からお日様が上がり始める頃。
フラフラとヨチヨチ歩きをするアライちゃんが一匹。

『ガイジか!お前の母アライさんはお前のせいで死んだのだ!!!』

アライちゃん「(おかーしゃん…)」ヨチヨチヨチ

『この件』の発端となった例の里山アライちゃんだ。
『家族』の幹部会議から摘み出された後、自分の『チビ隊』の元保母アライさん等にも捨て置かれ、
本営近くの森をうろついているうちに朝となっていた。

大母アライさんと姉アライさん達は、その後もあれやこれやと多くの議題を話し合っていたのだが…。
そんなことはこの里山アライちゃんの知る術のない事。

このアライちゃん自身にとってはそんな雲の上のことよりも――

里山アライちゃん「(こあいのりゃ。ねむいのりゃ。ひもじいのりゃ。おかーしゃん。いもーと…)」ウルウルヨチヨチ

昼も必要に応じて活動するとは言え、アライさんの生態はどちらかと言えば夜行性。
昨日までなら、兄弟姉妹で――母アライさんの手が空いて居たら、母子で―大好きお寝んねを始める時間だ。

安全な巣の中で、家族の温もりに包まれ、恐ろしい他のけもの達から守られながら――

ボロボロボロ…ヨチヨチヨチ…

それが一体どうしてしまったのか。
たった一日のうちにアライちゃんの世界はひっくり返ってしまった。



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