アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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79: ◆8qmuaCjNUw[saga]
2018/02/06(火) 02:54:21.32 ID:tvY3357N0
ハァァァァァァ―

大母アライさんは溜息を吐く。
『家族』の制度を聞いたのにこれでは良いとこ50点ではないのだ?

大母アライさん「保母アライさんは?チビ隊は?お前、戦時以外はどう過ごしているのだ?」

貧乏籤アライさん「…」パァン!

貧乏籤アライさんは手を打ち鳴らしながら、答える。

貧乏籤アライさん「これはアライさんのうっかりなのだ!え〜〜と。
普段普通に過ごしていたから…言葉にするのが難しいのだ…。う〜〜ん」

首を捻り出す貧乏籤アライさん。
案外、『群れの制度』というものは、上から数える形式の分かりやすいものはすらすら話せても、
一旦慣れてしまった『普段の仕組み』というものは言葉にし難い。

仮に―それがアライさん達にとって、これまでの暮らしを一変させるものであったとしても。

ドングリ姉アライさんは話の流れを読んで―大母さんの意図をある程度察知し―、助け舟を出す。

ドングリ姉アライさん「子分アライさんは、『家族』に加わる際、チビを質子として差し出しますのだ。
そうして、差し出されたチビ達とそれを守り保護する保母アライさんで『チビ隊』を組んでいるのだ。
チビ隊は『家族の代母』たる小姉アライさんの指揮下にあり、
『チビ隊』+居残りアライさん(実母アライさんの一部)が戦時には後営の役割をしていますのだ。
戦いや大規模な移動―疎開など―が終わって地域の平穏が戻れば、
平定した地域の縄張り・巣などの調整をして…。
現状、手隙の実母アライさんを含めた『チビ隊』ごとに各宿営地に分住していますのだ」

チラリ!
ドングリ姉アライさんは一同に一度、視線を遣る。

ドングリ姉アライさん「アライさんにとって血縁を後代に残すのは最優先事項なのだ。
チビ隊は出来るだけ、守りやすい場所、逃げやすい所に配置するよう気を付けて―来たつもりだったのだ…」

ドングリ姉アライさんの胸に一抹の苦い思いが過ぎるが―
それに対して、貧乏籤アライさんはケロッとした顔で合いの手を打つ。



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