ゴブリンスレイヤー先輩
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11: ◆KZnt6dxe9U
2018/05/05(土) 18:06:59.73 ID:CoUGG+sT0
その後、ゴブリンGとキチョーリたちはもう糞まみれや。
ゴブリンGの股間を凝視したキチョーリたちは一瞬で状況察し、受け入れた。何故なら。
彼らはSでもあり、Mであった。言葉や祈りは必要ではなく、肉体の高鳴りだけが彼らの全てだった。

どうしてこうなったのか、と。TDNは呟く。
ゴブリンに殴られて気を失った彼がしばらくして気がついて見たのは、終わりなき狂宴だった。闇に蠢き、肌色の残光が跡残る饗宴。
彼らに混ぜるべきはずだ––体は熱く、しかし、頭はどこか冷めていた。ダブルバインド。
TDNには秘密があった。それは彼は男だけじゃなく、女も抱けた。
それは本意ではなかった。しかし、抱けた。白無垢に垂れた一筋の紅。
汚染されたと、思った。汚された。純粋なホモではない。それこそが彼のコンプレックス。ストレンジャーの苦悩。そして、ストレンジャーらしく誰も知らない遠い辺境の街まで、逃げて来た。目を背け、全てを捨てて、立ち向かう事もなく。
やさぐれていたある日。出会う。
どんな世界の端でも太陽は昇るように、太陽のように光る頭をもったキチョーリは彼に手を差し伸べて、言った。
「やらないか」

今現在、ゴブリンGの尻を向けられ、呆然としているTDNを庇おうと前に出るキチョーリ。糞をひねり出そうとしている収束するゴブリンの尻の穴。その後の結果が見えるように想像できる。
TDNだけの太陽が汚される。いつまでも逃げていいのか。自問自答より、早く体は動き、キチョーリの跳ね飛ばした。目を瞑るTDN。
暗闇。そして。
誰かに頬を舐められる感じがした。そして耳うちされた。
「とても綺麗な味。純粋で、ひたむきで」
TDNはゆっくりと目を開ける。そこにはゴブリンGの尻から上半身だけ出た田所がいた。



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