ゴブリンスレイヤー先輩
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10: ◆KZnt6dxe9U
2018/03/21(水) 21:37:30.04 ID:t/0fqCu30
ふぅ、とTDNを吐く。汗と鼓動は止まらない。
入口近くで待機し、洞窟内と外の明暗差と逆光効果を活かして、スナイプする役割。
遠距離で安全性は非常に高いが、初の実戦は距離など関係ないと、冷たくなった服が教えてくれる。
前方を見ると、キチョーリたちがゴブリンたちを追撃を始めている。慎重に大胆に。
TDNはその様子見て、安心する。もう一度、目を閉じて、大きく呼吸した。
そして、背後にゴブリンGに襲われた。


時刻はTDNたちが洞窟内に突入する前に少し遡る。
森の中。ゴブリンGは攫ってきた孕み袋の前で困惑していた。
自身の股間が全然反応しないのだ。
成長しきってない肉づきが薄い身体。殴って、顔を腫れた泣き顔。光を失った目。
いつもなら、興奮するはずなのだが。
ゴブリンGは自身の経験則とそれと相反する自身の体の反応のギャップ困惑していた。
自身のこの変化。心当たりはある。
昨日、襲撃してきた。人間の男だ。思い出すだけで尻の痛みがひどくなる。
しかし、尻の穴の痛みとともに股間が膨張してくるのがわかる。
ゴブリンGはその悪夢ような現実を振り払うように、孕み袋を殴り、蹴り、殴り続けた。
そして、拳の痛みで我に返った時には孕み袋は死んでいた。
次を。次を探さなければ。
脆弱な孕み袋に、最後に蹴りをくれてやると、ゴブリンGは歩き始めた。
森の出口らへんになると、洞窟の臭いした。
茂みを隠れて、様子を見る。臭いを嗅ぐ。
同族の血と焼けた臭いが混じる。敗色濃厚。
見捨てて、さっさ逃げた方がいい。頭はそう思っているが、体は、視線は入口に待機している人間の男の尻に釘づけになる。股間はギンギンになるのを感じる。
もう、手に棍棒を強く握っている。頭の中の逃げろの言葉を置き去りにして、ゴブリンGは走りだしていた。
最高の笑顔をしながら。



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