あなたが目を覚ますと、見知らぬ天井が広がっていた。
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54: ◆ALICE6.PAk[saga]
2018/03/13(火) 04:14:10.49 ID:vVYgXq6C0
>>51
 あなたは剣を台座に収めたまま、リィンにそれを持ち出せないかを聞いてみる。
 剣はまるであなたに握られることを待ち望んでいるかのように、淡い緑色の輝きを放ち続けている。
「それを持っていきたい? ……ふふ、構わないよ」
「あなたにそれが必要なら、ボクはそれを貸してあげる。その方がきっと、彼女自身も喜ぶだろうからね」
 そこに剣への執着や、それを貸し出すことへの躊躇いは全く感じられない。どうやら彼女にとっては、この剣すらも対して価値のあるものではないようだ。
 あの輝石に向けていた陶酔の眼差しも、今はいつもの好奇心が強くどこか底の見えない笑みに変わっている。

>>52
「その子の名前?」
 あなたに問われると、リィンは頤に人差し指を当てて何かを思案する。
 どう答えれば良いのかを、悩んでいるような素振りに見える。
「……書いてあるでしょ? そこに」
 やや間を置いて彼女が指差したのは、淡く輝く剣ではなく、それを収めている台座だ。
 三角錐のそれはそれぞれ外壁面の腹に、小さな文字が刻まれている。
 リィンは先ず像の右後ろに人差し指を向けると、その名前を口にする。
「"抗蒼のアスティオン"」
 続いて向けられるのは、像の左後ろに存在する台座。
「"閃紅のボルガニッカ"」
 最後に女神像の正面、即ち今あなたが居る場所の目の前。
 緑色に光り輝く剣に指を向けて。
「"秘翠のシャルナス"」
「そこに書かれている文字で、ボクはその子の名前を知ったのさ」


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