ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga]
2018/07/26(木) 02:06:58.04 ID:1vlYKvQM0
…数週間後「ザ・シティ」の商社…
男「ふむ…君たちが掃除婦になりたいって人だね?」
ベアトリス「はい…張り紙を街で見かけて、それで……」
ドロシー「あたしは牧師から話を聞いてね」
…貧乏な娘の一張羅といった格好で、商社の人事係と向かい合わせで座っているドロシーとベアトリス…年中こうした応対をしている商社の男はさして興味もなさそうに二人を眺めている……そして当然ながらお茶の一杯も出してはくれない…
男「結構。掃除してもらうのはここのフロアと一つ下のフロアだけで、来てもらうのはオフィスの者たちが完全に帰ってから…つまり夜の八時以降になる」
ドロシー「分かってます」
男「ならいい。給与は時間当たり6ペンス…さ、ここにサインして」机ごしにペンと書類を滑らせる男に対し、困った様子のドロシー
男「……どうした?」
ドロシー「いや、あたしは学者じゃないもんで」読み書きができないふりをしているドロシーは、上下逆さまの書類を前に困り果てている…が、すでに逆さまの書類をさっと読み通している……
男「あぁ、書き方を知らないのか。なら名前の所…ここにバツ印を付けてくれればいい。私が代筆してあげよう」
ドロシー「どうも、あいすみませんねぇ…」
男「なに、よくいるんだよ…名前は?」
ドロシー「エマ・ジョーンズ」
男「結構。では「署名…エマ・ジョーンズ、代筆す」と」
ドロシー「どうも、ありがてぇこってす」
男「いいんだ……なぜか知らないが、今まで雇っていた掃除婦が二人ばかり急に辞めちゃってね」
ドロシー「へぇー…?」(そりゃこっちがそうなるよう仕向けたんだからな…)
男「だからちょうどよかったよ…明日から来てくれ。裏口の警備員には君たちの事を話しておく」
ベアトリス「…は、はい」
男「緊張しなくたっていい、単に掃除をするだけだ…ただし机の上の物はいじったり盗ったりしないように……そういうことをすると警察に突きだすから、よく覚えておいてくれ」
ベアトリス「ひっ…!」
男「じゃあこれで……さ、帰ってくれ」
ドロシー「ありがとうござんした」…下町にある薄汚い下宿の裏口へ入ってしばらくすると、薄汚れた「メイク」(灰と土埃に少しの古い油を混ぜたもの)を落として髪型をもとに戻し、制服に着替えた二人が表から出てきた……手には「恵まれない婦人たちへの愛の寄付を」などと書かれたリボンが巻いてある、柳のカゴを持っている…
ベアトリス「…ずいぶんすんなりいっちゃいましたね?」
ドロシー「ああいうインテリ連中は「無学で読み書きも出来ない」って聞くと油断するのさ……そもそも時間当たりの給与には「10ペンス」って書いてあったろ?」
ベアトリス「私も気づきました…言いませんでしたけれど」
ドロシー「ああ、さっきのは利口だったぜ……もっとも言ってみたところで、あちらさんも「手数料」だとかなんとか、上手い言い訳は作ってあるだろうけどな」
ベアトリス「それにしても都合よく二人辞めているなんて…幸運でしたよね」
ドロシー「はは、この業界で「幸運」があることなんて滅多にないさ……今回のもこっちの仕込みだよ」
ベアトリス「…え?」
ドロシー「そうやってベアトリスは表情に出やすいからな…ちょっと言うのを忘れてたよ♪」
ベアトリス「それじゃあ…」
ドロシー「前の掃除係だった二人には、片方が「遠縁の親戚の遺産」が転がり込んだから……もう片方にはコントロールが割のいい働き口を斡旋してやった」
ベアトリス「…」
ドロシー「そう言う顔をするなって…いきなり遺産が転がり込むなんて「リアリティに欠ける」から、強盗に見せかけてバラしちゃう案もあったんだぜ?」
ベアトリス「だ、ダメですよそんなの!」
ドロシー「ああ、死人は必ず「誰かの注意を引く」からな…だからコントロールも百ポンド近い出費にゴーサインを出したのさ」
ベアトリス「……そもそもお金と人の命って、釣りかえの効くものなんでしょうか?」
ドロシー「少なくとも、この業界ならある程度はね……ま、明日からはよろしく頼むな」
ベアトリス「はい」
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