ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga]
2018/08/15(水) 03:38:07.36 ID:9QZLFXQb0
…数時間後…
ベアトリス「あいたた……きっと明日は身体じゅうアザになってますよ…」
ドロシー「それも訓練の成果さ。それにしても私まで傷をもらっちまうとはね…」ベアトリスが振り回した割れた瓶がかすり、手の甲が少し切れている…
ちせ「ふむ「教えるは学ぶの半ば」と中国の故事にもある…人に教えることで学び直すこともある、ということじゃな」
ドロシー「ほーん…なかなかいい教訓だな……アンジェ、私はもういいか?」
アンジェ「ええ」
ドロシー「さてと…じゃあ今度はちせとアンジェだな」
ちせ「うむ……幸いにしてベアトリスと私は背格好もまあまあ似ておるゆえ、教えやすいはずじゃ」
アンジェ「そういう面もあるでしょうね」近寄った木箱には布が敷いてあり、スティレットやダガーナイフから投げナイフ、はたまた普通の包丁にバターナイフ、ペーパーナイフまで並んでいる…
アンジェ「さてと……」ナイフをひと振り取り上げ、ベアトリスに渡した
ベアトリス「え、えーと」良いマナーのお手本になりそうな持ち方で、ぎこちなくダガーナイフを持っている…
アンジェ「そんな持ち方だとあっという間に弾き飛ばされるわよ」しゅっ…と下からナイフを跳ね上げ、弾き飛ばした
ベアトリス「わわっ…!?」
ちせ「ふむ…日本では「隠密」のような連中は短刀をこう持つそうじゃ」刃を横に寝せて構える…
アンジェ「なるほど…だけどナイフならこの方がいいはずよ」刃を隠すように身体の脇に構え、下から突き上げるような動きをしてみせる
ベアトリス「こうですか?」
アンジェ「ええ……ここに丸めた絨毯があるからやってみなさい」もとは緑色だったらしいが、すっかり色あせているボロ布…とさして大差ない状態の絨毯を壁に立てかけ、支えを置いた
ベアトリス「それじゃあ…行きます!」勢いをつけて下から突き上げるベアトリス
アンジェ「結構」
ちせ「うむ、なかなか良いぞ」
アンジェ「ベアトリス…今度は上から突きたててみなさい」
ベアトリス「はい……やあ…っ!?」
アンジェ「分かったでしょう…その絨毯には木の枝が仕込んであって、上からだと刃が弾かれるように作ってあるの」
ベアトリス「どうしてですか?」
アンジェ「あばら骨は上からの異物は弾きやすいけれど、下から突き上げて来るものには弱い…その人体の構造を模してあるわ」
ちせ「……ふむ、まるで解剖学じゃな」
アンジェ「ええ、そうね」
ベアトリス「なるほど…うー、手がジンジンします……」
アンジェ「実際だったら相手を始末し損ねているでしょうね……絶対に上から刃を突きたてようとはしないこと」
ドロシー「もっとも、ベアトリスは小柄だから相手はかわしにくいし…そう言う面でも有利だよな」
ベアトリス「むぅ…あんまりほめられても嬉しくないですね……」
ドロシー「おいおい、小柄ならナイフを使った格闘で懐に潜りこんで脇の下だとか内腿みたいな急所を突けるし、なによりデカブツよりもちょこまか動けるから有利なんだぞ…どこかの誰かさんみたいにな」
アンジェ「…」
ちせ「…むむ」
ドロシー「おっと、失礼」
アンジェ「こほん…とにかく、狙うのは太い血管のある場所か腱のある場所……非力でも相手に与える影響が大きいわ」
ベアトリス「なるほど…ふぅ……」
アンジェ「今日はこのくらいにして、残りはこの絨毯への攻撃を四十回は行うこと…私たちはその間に他の道具を片づける」
ベアトリス「はい」
………
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