ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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◆b0M46H9tf98h
[sage saga]
2018/04/04(水) 01:05:33.68 ID:j0+qbPcc0
ドロシー「……とか何とか言ってかれこれ二週間はたったわけだけど…」
ちせ「…何も引っかからんのぉ」
ドロシー「ああ…王国の諜報部は開店休業中なのか、それともコントロールの入手した情報がスカだったのか……」薄汚れた天井を眺めながらぼーっとしている…
ちせ「うむ…とりあえずうちは今日の報告を準備いたそう……」
ドロシー「ああ、よろしく頼むわ…」
ちせ「うむ」…机の上に置いてある食パンの山形の部分に小さな切り込みを入れると、そこに暗号に置き換えた報告のメモを差し込む……それを油紙に包み、見分けがつくようバターの染みを二か所につける…
ドロシー「おーし、できたみたいだな…後は連絡員に渡すだけ……と」
ちせ「そうじゃな…しかしこの格好にもすっかり馴染んでしまったのぉ……」
ドロシー「ああ、こっちも…ま、あたしなんかよりも、ちせの「偽チャイナ」の方が可愛げがあると思うけどな?」
ちせ「うむむ…そう言われても嬉しいような嬉しくないような気分じゃが…」
ドロシー「まぁそう言うなよ…さてと、それじゃあパン屋を開店させますかね」
………
ドロシー「おーう…いらっしゃい……冷やかしはお断りだよ。買うならとっととしな」
連絡員「…それじゃあそこの食パン一斤を」
ドロシー「…ちっ、食パン一斤かよ…しけてんなぁ……ほらよ」
連絡員「はい…お代ね」
ドロシー「はいはい、またどーぞ……おーい、交代だぞ」
ちせ「…しーっ」
ドロシー「…どうした?」
ちせ「あそこに「本物の」客じゃ…間違いないぞ」鏡には「事務所」に入っていくハンチング帽にチェックの上衣、茶色のズボンを着た男が写っている…
ドロシー「どれどれ……ああ、確かに王国諜報部のエージェントだな」
ちせ「うむ…」
ドロシー「よし、それじゃあ「特別便」を出そうぜ…今度はあたしが書くよ♪」
ちせ「承知した…ではうちが店番をしておく」
ドロシー「ああ、頼んだぜ…それじゃあ、行ってくる♪」…いかにもパン屋の御用聞きが書きそうな単語を使った暗号文を書き起こし、伝票用紙に書きこむ…それと、紙袋に詰めた数個のパンやパイを持ち、エプロン姿で表に出た……
…ロンドン市街・コントロールの連絡所…
ドロシー「ちわー…パン屋からご注文の品を届けにきましたー…えーと、食パン二斤に「ミートパイ」一個ですね」
連絡員「…そう、「ミートパイ」ね?…はい、ありがと」
ドロシー「へいへい…いつもごひいきに……」
…しばらく後・パン屋…
ドロシー「…うーい、ただいまー……で、どうだった?」
ちせ「以後は動きなしじゃが……どうやらこれであそこが王国諜報部の事務所…あるいはセーフハウス(隠れ家)であることが分かったの」
ドロシー「ああ、安心したよ…何しろこのままパン屋住まいじゃないかと思ってたところだったからな♪」
ちせ「それは堪忍して欲しいところじゃな…まぁ、任務を完了出来て何よりじゃ」
ドロシー「だな……後は交代のエージェントが来てくれるのを待つばかり…と」
ちせ「うむ」
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