ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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485: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2020/12/14(月) 00:49:44.88 ID:AFB1eZvu0
…翌日・在アルビオン王国日本大使館の一室…

堀河公「……アイルランド人による王室を狙った暗殺計画、か…こちらも一応情報は掴んでいたが、そちらの裏付けが取れたのは何よりだ。ご苦労であったな」

ちせ「はっ。ちなみに……いえ、何でもありません…」

堀河公「…構わぬ。申してみよ」

ちせ「ははっ、では僭越ながら……この事態を東京はどう受け止めているのでしょうか」

堀河公「……場合によっては「昨日までの朋友たちと刃を交える」ような事態になってしまうのではないか…そう考えているのだな?」

ちせ「いえ、そうなればあくまでも命令に従うのみですが……しかし…」

堀河公「案ずるな…本国は王国、共和国を問わずアルビオンが我が国を植民地、ないしは保護領にしようとしない限りは静観の構えを取るつもりだ……それでなくともロシア、アメリカ、フランス、あるいはドイツのように、我が国やその近隣に手を伸ばしている国は多い。その点ではむしろアルビオンが分裂を起こして拡張政策が足踏みしている現状は好都合だ…そしてアルビオン側としても、極東まで自身の手が回らないこの状況下で列強の動きを抑えるべく、我が国を矢面に立たせたいという考えがある……」

ちせ「なるほど」

堀河公「……従って我が国は曲がりなりにも欧米列強に追いつくまではアルビオンとつかず離れずの関係を保ち「藪をつついて蛇を出す」ような真似をすることはない……と言うのが本国と「倫敦(ロンドン)特務機関」の見解だ」

ちせ「左様でしたか…」

堀河公「うむ……よってそなたが朋友たちとの敵対を案ずることはない。…さぁ、安心してきんつばを食べると良かろう」

ちせ「ははっ、では……」

………

…

…数日後…

ドロシー「…じゃ、行くとするか」

アンジェ「ええ…準備は整っているわ」

ドロシー「よし」

ベアトリス「気をつけて行ってきて下さいね?」

ドロシー「ああ、任せておけ♪」

プリンセス「アンジェ、貴女もね?」

アンジェ「ええ、プリンセスも…」

プリンセス「ありがとう……帰りを待っているわ♪」

アンジェ「ええ…」

ドロシー「ほら、馬車が来たぞ……行こう」

…チャリング・クロス駅…

アンジェ「……あの汽車ね」

ドロシー「ああ…ポーツマス(イングランド南部)行きの各駅停車だ」


…二人に万が一尾行が付いている場合…あるいはうら若きレディ二人が、アイルランドなどという場所に行こうとしていることを王国防諜部が怪しむ危険に備えて、コントロールはあちこち回り道をする経路を手配してあった……最初は本土と目と鼻の先にある保養地「ワイト島」の対岸、港町のポーツマスに向かう…


アンジェ「結構ね…」発車の笛が鳴らされると客車についている各ドアが外から順々に閉められ、それぞれのコンパートメントが個室状態になる…

ドロシー「ああ、全く結構さ。久々に煙ったいロンドンを離れていい空気を吸いにいける…おまけに一等車の個室だしな」

アンジェ「そうね」

ドロシー「おう、車窓の景色を楽しんでおけよ♪」そう言ってニヤリと笑みを浮かべた…



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