ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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489: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2020/12/23(水) 03:37:14.35 ID:6iJCa8O/0
アンジェ「…それで、貴女は?」

ドロシー「さぁな…どんな銃があるかは知らないが、とりあえず支援要員が用意してくれたのから選んで、これといったえり好みはしないつもりだ」

アンジェ「そう」

ドロシー「まぁ、強いて言えば威力がある方がいいけどな……そりゃあ小口径のピストルでも眉間をぶち抜けばいいだけだが、場合によっちゃあ障害物に身を隠しているとか…そういうこともあるからな」

アンジェ「確かに…一理あるわ」

ドロシー「……もっとも、だからって植民地の連中が「猛獣よけ」に持っているような大口径ピストルは願い下げだがね…ああいう銃はたいてい装弾数が少ないし、何よりかさばるからな」

アンジェ「確かに」

ドロシー「ま、とにかく落ち合ってみてからだ」

………

…

…夜…

ドロシー「あの男だな…」

アンジェ「…ええ」

…荷物を宿に置いてくると、パブと食堂、それに宿屋を兼ねている店に入った二人……中にはウィスキーの匂いが充満し、酔っぱらいたちががなり立てるゲール語の詩や歌が響き渡っている……その中の裏口に近い角のテーブルに、支援要員として聞いていた人物と人相が一致する男が座っている…

ドロシー「…それじゃあ行くぞ……おっさん、ここにかけてもいいか?」見事なゲール語で流暢に話しかけたドロシー…

中年の男(支援要員)「別に構わねぇよ、嬢ちゃん」

ドロシー「どうもな」

支援要員「あぁ、いいとも……それより今な、ちっと詩をひねくってるんだが」

ドロシー「へぇ、詩か……どんなんだ?」

支援要員「ああ…それが、果てしない荒野で鷹狩りをするアイルランドの英雄たちについて詠った(うたった)詩なんだが…「そしてケルトの角笛は鳴り渡る……」そこまではいいが、どうも続きの一節が思いつかなくてな……」合い言葉として創作した詩の一節を口ずさんだ…

ドロシー「そうだな……それじゃあ「そして虚空に輝くひとひらの羽根…」っていうのはどうだい?」

支援要員「おう、そりゃあいいな! ありがとよ……モノは用意できてる、おれの部屋まで取りに来てくれ…」

ドロシー「…ああ、分かった……よかったな、おっさん♪」

支援要員「おうとも…一杯おごってやるよ、嬢ちゃん」

…しばらくして・男の客室…

支援要員「……それにしても妙な銃を求められて大変だったぜ…ありがたく使ってくれよな?」

アンジェ「ええ、もし使う時が来たらね……」男が床板を外すと、数挺の銃が出てきた…その中から「ウェブリー・フォスベリー」オートマティック・リボルバーを選び、銃把を二人に向けて差し出した…アンジェはそれを受け取ると、シリンダーを開いて中の状態を確かめた……

支援要員「ぜひそうしてくれ…それから、あんたにはこれを……」同じようにして、一挺のずんぐりしたリボルバーを差し出した…

ドロシー「…なるほど「ウェブリー・スコット.442口径R.I.C.」モデルか…銃身こそ短いが、隠し持つにはかえって都合がいいな」

(※R.I.C.…「アイルランド警察」を意味する「ロイヤル・アイリッシュ・コンスターブル」(constable…イギリス英語で「警官・巡査」)モデル。銃身の短い小型の「ブルドッグ」タイプで携行しやすく、黒色火薬を使うので口径を大きくして威力も確保している。10.5×17ミリRの「.442」口径モデル以外にも、11.5×18ミリRの「.450ショート」仕様など、弾薬によってバリエーションがある)

支援要員「その通りだ」

ドロシー「結構……それで、その王国のモールって言うのはどこにいるんだ?」十数発分の予備弾をハンカチーフに包んでキャンディのようにねじると、その細長い包みを乳房の下側とコルセットに挟まれた部分に押し込み、残りの六発を銃に込めながら聞いた…

支援要員「ああ、そいつならいつも「シャムロック」で夜中近くまでねばっているよ……何しろアイルランド人と来たら、ウィスキーが入ると途端におしゃべりになるからな」

ドロシー「…分かった」

支援要員「それじゃあ、後は任せたぜ……」

ドロシー「ああ、ご苦労さん」



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